2年連続盗塁王を獲得 コーチ冥利に尽きた福地寿樹への指導
コーチにすれば、自分が指導をした選手が結果を出してくれるとうれしいもの。その意味で、まさにコーチ冥利に尽きると実感したのが、福地寿樹(44=現ヤクルト二軍チーフコーチ)です。
2008年に西武にFA移籍した石井一久の人的補償で入団。07年の西武では代走や守備要員的な扱われ方でしたが、ヤクルトでは1年目から外野のレギュラーとして活躍しました。何と言ってもうれしいのが08年から2年連続で盗塁王(ともに42個)を獲得したこと。本人の能力、努力はもちろんですが、僕の中では「2人で取ったタイトル」と胸を張りたいところがあります。
俊足の福地は走塁技術に優れた選手。僕も1992年に盗塁王(33個)になっているので、経験と技術は持っている。そんな2人の良い点がうまく噛み合ったという感じがあるのです。
たとえば一塁コーチャーを務めていた僕が、「次、牽制ないぞ」「これなら次に行けるぞ」と囁くと、福地はポンと反応してくれる。
福地は投手のモーションを盗み、僕はカウントなど場面場面での牽制球の可能性などを研究。僕が「よし行け」と言い、福地も「その通り」と思えば、即座に走る。この2人の考えが合うことが多かった。プロ野球選手といっても、盗塁するときは不安なんです。スタートを切るには勇気と覚悟がいります。ここで走っていいんだろうか、刺されたらどうしようか……なんて考えてしまうと、足が動かなくなる。


















