阪神・石井大智の懸念点を評論家が看破!今季は「無自覚の疲労」に要注意

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「疲労の自覚があれば、対処はできる。それがないから、厄介でした」

 と言うのは、評論家の橋本清氏だ。昨12日に兵庫県内で行う自主トレを公開した阪神石井大智(28)について、

「昨季は53試合に登板して驚異の防御率0.17をマーク、50試合連続無失点のプロ野球記録を打ち立てた。疲労残りが心配される中、今年は3月に開幕するWBC侍ジャパン入りがすでに発表されています。例年より調整ペースを早める必要があり、WBC公式球への対応も考えなくてはいけない。首脳陣も不安だと思いますが、今季の石井は“無自覚の疲労”との戦いを強いられることになるかもしれません」

 と、言うのである。

 橋本氏は巨人での現役時代、1993年から2年連続で52試合に登板。長嶋茂雄監督が命名した「勝利の方程式」の一角を担い、リリーフ陣を牽引した。当時を振り返って、こう続ける。

「結果的に94年も52試合に投げることになりましたが、春のキャンプ時からなかなか調子が上がらなかった。厄介だったのは、肩にも肘にも痛みがなく、自分では疲労などまったく感じなかったこと。体調は万全だと思っているのに、ボールがいかない。前年は空振りが取れていたコースの真っすぐをファウルされ、ファウルにしかならなかった真っすぐがダイヤモンドの中に入るようになった。あれ? あれ? と思っているうちに、どんどん調子が悪くなった。昔に比べてトレーニング理論は進化しているし、石井もしっかり準備をしているとは思う。でも、体の調子は悪くないのにスピードやキレがちょっと足りない、という頭と体のギャップに戸惑うことがあるかもしれない。ましてや石井は昨季、完璧な成績を残した。WBCや開幕後に点数を取られただけで、周囲は疲労か? 不調か? と話題にする。昨年の成績を基準にすることなく、またイチからという心持ちが大事だと思います」

 この日、WBCに向けた調整を「焦らず焦る」と表現した石井。焦っていいことはひとつもない。

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