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友成那智スポーツライター

 1956年青森県生まれ。上智大卒。集英社入社後、今はなきPLAYBOY日本版のスポーツ担当として、日本で活躍する元大リーガーらと交流、米国での現地取材も頻繁に行いアメリカ野球やスポーツビジネスへの造詣を深める。集英社退社後は、各媒体に大リーグ関連の記事を寄稿。04年から毎年執筆している「完全メジャーリーグ選手名鑑」は日本人大リーガーにも愛読者が多い。

中南米の強豪は国を挙げてWBCに熱狂 ドミニカ、ベネズエラを支える野球ナショナリズム

公開日: 更新日:

 ドミニカとは逆にベネズエラは監督に前回同様、アストロズの優秀なベンチコーチであるオマール・ロペスを据え、コーチ陣を元三冠王のミゲル・カブレラ(打撃コーチ)、サイ・ヤング賞2回のヨハン・サンタナ(投手コーチ)といった超大物で固めている。ベネズエラはチャベス、マドゥロと続いた強権政治に愛想をつかした富裕層が米国に移住。09年のWBCでは試合中にチャベス派と反チャベス派のファンが盛大なブーイング合戦を演じたことがあった。国民的英雄をコーチにするのは、独裁政権崩壊後のベネズエラを一つにまとめるうえで、多少の効果があるのかもしれないが、打撃コーチに過ぎないミゲル・カブレラが目立ちすぎて、指揮系統がすっきりしないものになっている。

 今大会の準々決勝では侍ジャパンの投手陣が自滅したこともあって勝ち上がった。しかし、WBCのような短期決戦では、コーチ陣にお山の大将がいない方が、チームとしてまとまりが良くなるように思えてならない。

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