「ユニホームを汚さんヤツや」 阪神時代の今岡真訪は野村監督から目を付けられて…
元阪神OB会副会長による「阪神タイガース表も裏も」(第16回=2010年)を再公開
日刊ゲンダイではこれまで、多くの球界OB、関係者による回顧録や交遊録を連載してきた。当事者として直接接してきたからこそ語れる、あの大物選手、有名選手の知られざる素顔や人となり。当時の空気感や人間関係が、ありありと浮かび上がる。
今回は阪神などでプレーしたあの今岡誠(真訪)氏について綴られた元阪神OB会副会長による「阪神タイガース表も裏も」(第16回=2010年)を再公開。年齢、肩書などは当時のまま。
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監督が代わって、ここまで生まれ変わる選手も珍しい。今岡(誠=元阪神)は、まさにそう思わせる選手でした。
96年、大型遊撃手として逆指名で阪神に入団。私は、彼が将来のタイガースを背負う選手になると感じていました。ただ、あの時期だけはらしくない姿ばかりが目につきました。そう、野村(克也)監督時代だけは……。
「ユニホームを汚さんヤツや」
野村監督はことあるごとにこう言っていました。私が見ても、守備で自分が捕れない打球だと思うとスタートを切ろうとしないし、一歩目の反応も鈍い。野村監督は就任当初、今岡を遊撃手として起用するつもりでした。だから、今岡を監督室に呼んで話をしていた。聞くところによると、きちんと話は聞くし返事もしていたという。守備に対する意識も少しは変わりましたけど、野村監督は満足しなかった。2人の関係はおかしくなり始めました。


















