“非エリート”渡辺剛の逆襲 恩師が明かす転機となったDFコンバートと24歳の欧州挑戦

公開日: 更新日:

DF渡辺剛(オランダ1部フェイエノールト/29歳)

 遅咲きDF渡辺剛が25年のブラジル戦、3月のイングランド戦に先発出場して勝利に貢献するなど、ケガ人続出のDF陣の中で存在感を増している。山梨学院高2年次にCBにコンバートした吉永監督に北中米W杯での期待感を聞いた──。

  ◇  ◇  ◇

 ──埼玉から山梨学院高に越境した経緯は?

「FC東京U-15出身者が過去にも何人か来ているんですが、その流れで夏休みに練習参加してくれました。11対11のゲームで中盤に入って『声変わりもしていない高い声でよく指示を出しているな』と感じました。小さくて目を引くような選手ではなかったのですが、前向きで雰囲気を明るくしてくれた。『この子はうまくなるんじゃないか』と直感しました」

 ──横森巧総監督との出会いもありました。

「1年で身長が20センチ伸びて大きくなり、ヘディングにこだわりを持っている横森総監督から、よくレクチャーを受けていました。剛も備品のペンデルボールを吊るして自主練をよくやっていた」

 ──高2の時にMFからCBにコンバート。

「幅広く360度を見ながらプレーするボランチよりも、180度の視野に集中するCBの方が良さを発揮できると判断しました。3月のイングランド戦で身長194センチのマグワイアと激しい空中戦を演じていましたが、コンバートは正しかったと思います」

 ──中央大から古巣のFC東京入りした。

「守備に関しては悪くはないけど、ボールを持ち出してビルドアップする部分は、自信なさげにやっていた。まだ安定しないという印象でしたね」

 ──2021年に欧州にチャレンジした。

サッカー人生が劇的に変化しました。異国でプレーするのは容易じゃない。環境に適応しながら結果を残さなければいけない中、剛は本当の意味で自立し、今のたくましさが身についた。ブラジル戦でもイングランド戦でも萎縮したり、不安げだったところは一切なく、勇敢なプレーヤーに変貌を遂げていた。本当に頼もしく思いました」

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • サッカーのアクセスランキング

  1. 1

    酒浸り、自殺説も出た…サッカー奥大介さんの“第2の人生”

  2. 2

    小川航基〈後編〉尻に火が付いてからの成長曲線にあの中村俊輔が驚いた(桐光学園監督・鈴木勝大)

  3. 3

    中村敬斗〈後編〉「ブラジル戦の同点弾を娘とスタンドで見ながら胸が熱くなった」(三菱養和サッカースクール・生方修司)

  4. 4

    最後はホテル勤務…事故死の奥大介さん“辛酸”舐めた引退後

  5. 5

    中村敬斗〈前編〉中1でやってきた中村は「ミスター貪欲」だった(三菱養和サッカースクール・生方修司)

  1. 6

    町野修斗〈後編〉中澤佑二に怒鳴られ自ら“反省坊主”にした男の大きな転機(履正社高監督・平野直樹)

  2. 7

    町野修斗〈前編〉想定外の珍プレーで一発退場「ホントに宇宙人なんです」(履正社高監督・平野直樹)

  3. 8

    小川航基〈前編〉泊りがけの遠征先で「帰れ!」と言ったら本当に帰ったが…(桐光学園監督・鈴木勝大)

  4. 9

    戦争を“利用”するFIFAや現地の驚くべき銭ゲバ…チケット代、運賃、駐車場料金が軒並み爆騰

  5. 10

    JFAは森保一氏の“囲い込み”に必死 W杯後の「次の日本代表監督」のウワサが聞こえない謎解き

もっと見る

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    日本ハムは「自前球場」で過去最高益!潤沢資金で球界ワーストの“渋チン球団”から大変貌

  2. 2

    新庄監督にガッカリ…敗戦後の「看過できない発言」に、日本ハム低迷の一因がわかる気がした

  3. 3

    高市首相が天皇皇后のお望みに背を向けてまで「愛子天皇待望論」に反対する内情

  4. 4

    和久田麻由子アナがかわいそう…元NHKエースアナを次々使い潰す日テレの困った“体質”

  5. 5

    細木数子と闘った作家・溝口敦氏は『地獄に墜ちるわよ』をどう見たか? “女ヤクザ”の手口と正体

  1. 6

    佐々木朗希vsシーハン 「マイナー落ち」めぐるドジャース崖っぷち2投手がちんこ勝負

  2. 7

    あの細木数子をメロメロにさせて手玉に…キックボクサー魔裟斗のシタタカさ

  3. 8

    大和証券グループ「オリックス銀行を3700億円で買収」の皮算用

  4. 9

    「浜崎あゆみの父が見つかった?」と一部で話題に 本人がかつてラジオで明かしていた「両親の離婚」

  5. 10

    “幼稚さ”露呈した佐々木朗希「報奨金事件」…ド軍日本人スタッフ2名が「7000万円超」もらえず?