「おい、オマエ、挨拶に来てねえよな!」納会の二次会でラーメンをすする牧田明久にお灸を据えた
楽天時代、田中将大(現・巨人)や嶋基宏(現・中日ヘッドコーチ)に態度を注意したことがあったが、もうひとり俺がカミナリを落とした選手がいた。
ある年のオフ。宮城県の秋保温泉の旅館で開かれた選手納会でのことだ。
プロ野球の納会といえば、後輩が先輩の席を回り、「1年間ありがとうございました。来シーズンもよろしくお願いします」と挨拶するのが恒例。俺も若手の頃は小松辰雄さんや宇野勝さんの席まで行き、「ありがとうございました!」と頭を下げた。若手の通過儀礼だった。
ひと昔前までは、先輩の席に行くたびに「まあ飲めや」と言って酒をつがれ、潰れていく選手はたくさんいた。納会の旅館やホテルに救急車が来たこともある。
今はそういう時代じゃないし、俺自身も酒がまったく飲めないから、後輩に酒をついだり、飲ませたりはしなかった。挨拶に来れば、「ご苦労さんだったな。もうええぞ」と言って終わった。
ある年の納会の宴席。いつものように後輩たちが俺のところへ挨拶に来て、ぞろぞろと20人くらいが行列をつくった。延々と後輩たちを待たせるのもかわいそうだし、ひとりずつバラバラと来られるのも面倒だったから、「5人くらいでまとまって来いよ」と言っていた。
当時は宴会が終わると、2次会と称して旅館内でラーメンを食べるのが恒例だった。そこでラーメンをすすっている後輩たちの顔を見て、俺はふと気付いてしまう。
あれ? そういえば、
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