復権ドイツvs崖っぷちエクアドル…若き知将と「黄金世代」が激突【日本時間26日朝5時キックオフ】

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ドイツ

 日本時間26日午前5時、2連勝で首位通過を決めたドイツと、1分け1敗で崖っぷちのエクアドルが対戦する。若き知将ナーゲルスマン監督の下で復権を遂げつつある強豪か、「黄金世代」を擁する南米の堅守軍団か。対照的な両国の特徴とキーマンをざっくり紹介する。

  ◇  ◇  ◇

 若き知将の下、ドイツ代表が復権しつつある。

 W杯優勝4度を誇る強豪も、近年は歴史的な低迷に陥った。直近2大会は1次リーグ敗退。22年の前回カタール大会では初戦の日本戦で前半に先制しながら、後半にまさかの2失点で逆転負けを食らった。

「国内に批判の嵐が吹き荒れる中、ハンジ・フリック監督が一度は続投。しかし、カタール大会翌年の親善試合でも敗戦が続き、23年9月には再び日本に1-4で大敗。これが決定打となって、解任されました。そして、後任に指名されたのが、現監督のユリアン・ナーゲルスマン。DFだった現役時代はトップチームでの試合出場ゼロという無名の存在でしたが、ドイツの下部クラブのスカウトからU-17のアシスタントコーチ、監督として経験を積み、15年に1部のホッフェンハイムの監督に抜擢された。当時28歳での監督就任はブンデスリーガ史上最年少でした。21年には名門バイエルン・ミュンヘンを率いて、ブンデスリーガを制覇。テクノロジーを駆使し、戦術に落とし込む最先端の指導が注目を集めました」(サッカー記者)

 練習でいち早くドローンを飛ばし、複数のカメラで撮影した選手の動きをピッチ脇に設置した巨大スクリーンに投影。細かな指示をすぐさまフィードバックし、多様な戦術を理解させる。

 そんな若き知将は、フィジカルを重視してきたドイツ代表に、綿密なデータに基づく組織的な守備とパスワークを融合。ハイプレスとポゼッションを重視し、攻撃的なチームをつくりあげた。

 アグレッシブに生まれ変わった新生ドイツが5度目のW杯制覇を狙う。

・過去最高 優勝(4回)
・前回大会 1次リーグ
・予選成績 欧州予選A組1位 5勝1敗

■キーマン:フロリアン・ヴィルツ

 FIFAの公式ホームページでも「2026年のスーパースター」として紹介されている。2021年に18歳の若さでドイツ代表に選出。「ドイツの至宝」と呼ばれ、攻撃的MFとして、高いドリブル技術と突破力、創造力あふれるパスセンス、そして豊富な運動量を兼ね備え、代表では39試合10得点11アシストと攻撃の起点となる。昨年6月にはドイツのレバークーゼンからイングランドのリバプールに移籍。移籍金227億円は英プレミア史上最高額と話題になった。

エクアドル

 激戦の南米予選をアルゼンチンに次ぐ2位で通過、「堅守速攻」でW杯出場を勝ち取った。

 予選18試合でわずか5失点。アンデス山脈の高地で養われたスタミナと豊富な運動量を武器に相手ボールを奪取、縦への速い攻撃が持ち味だ。

 24年8月にアルゼンチン出身のセバスティアン・ベカセッセ監督が就任すると、堅守に磨きがかかった一方、変幻自在の戦術で試合をコントロール。4-2-3-1を基本フォーメーションとしながら、相手や試合状況、メンバーによって4-3-3、4-4-2、4-1-4-1、3-2-5と可変する。

 柔軟な戦術変更を可能にするのが、エクアドルで「黄金世代」と称される現代表の中心選手たちだ。

 パリSG所属のCBウィリアン・パチョ、アーセナル所属の左SBピエロ・インカピエを筆頭にチェルシー所属のMFモイセス・カイセド、メキシコのプーマス所属のMFペドロ・ビテなど才能豊かな24歳前後の豊富なタレントが揃う。

 課題は得点力。予選18試合で14得点は、南米予選を勝ち抜いた6カ国の中でワーストタイと決定力に欠ける(トップはアルゼンチンの31得点)。代表の予選得点王は36歳のエース、エネル・バレンシアの6点。ベテラン依存から脱却できれば、今大会の台風の目になるとの声も。

 W杯最高成績は06年ドイツ大会の16強。史上最強ともいわれる「黄金世代」が歴史を塗り替えるか。

・過去最高 16強
・前回大会 1次リーグ
・予選成績 南米予選2位 8勝2敗8分

■キーマン:エネル・バレンシア

「ラ・トリ(エクアドル代表の愛称)」のエースに君臨し続けるベテランは、南米予選でもチーム得点王となる6得点。代表史上最多の通算49ゴールを挙げ、エクアドルの「英雄」「キング」として絶大な人気を誇る。

 22年の前回大会では、開幕戦となった1次リーグ初戦の開催国・カタール戦で大会1号を含む2ゴール。W杯通算5得点とし、千両役者ぶりを見せつけた。

「世界最速」といわれたスピードこそ陰りが見えるものの、フィジカルの強さとゴール前での勝負強さは健在だ。

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