森保ジャパンW杯初陣迫る オランダ戦の勝機は後半…勝ち点3を狙う「ファイヤー・フォーメーション」【日本時間15日(月)朝5時キックオフ】
森保ジャパンの初陣が迫ってきた。
1次リーグF組の日本(FIFAランキング18位)は、日本時間15日午前5時に強豪オランダ(同8位)と対戦する。オランダは優勝候補の一角に挙げられるものの、初出場のウズベキスタン(同50位)と行った大会前最後の実戦は、PKによる得点のみで2-1。不安を残した。
そして、オランダにはケガ人が続出している。ウズベキスタン戦では、正GKフェルブルッヘン(ブライトン)が相手選手と接触し、腰を痛めて途中退場。DF陣では、主力のユリエン・ティンバー(アーセナル)の欠場が決まった。先月30日に行われた欧州チャンピオンズリーグ決勝のパリSG戦で後半途中から出場し、延長戦を含めて約55分間プレーしたものの、そけい部のケガが回復しなかった。
しかし、元ワールドサッカーグラフィック編集長でDAZNの解説者としてフランスリーグなどを担当する中山淳氏がこう言う。
「優勝を狙う強豪国は、決勝トーナメントに照準を合わせているため、直前の親善試合の内容、結果はアテになりません。これは日本にも言えますが、1次リーグ初戦ということで、お互いにリスクは負いたくない。引き分けで勝ち点1でもいいと、様子見の展開になることが予想されます。ユリエン・ティンバーは出られませんが、同じプレミアリーグで活躍している代役のファンヘッケ(ブライトン)が出場しても、全く遜色はありません」
オランダは2010年大会でロッベン、スナイデル、ファンペルシらを擁して準優勝。14年大会も3位に入った。
「オランダに勝利する確率は、日本がチュニジアに負ける確率と同程度」
中山氏が続ける。
「その後は低迷して予選敗退を経験。今大会も前評判は高くありませんが、低迷期を経て育成されたファンダイク、ガクポ(ともにリバプール)、デヨング(バルセロナ)らメンバーの質はかつてないほど充実しています。オランダは2ランクは格上で、しかも、日本がかなり強化していることを警戒しているので、油断することはあり得ないでしょう。日本は第2戦のチュニジア(同45位)戦で勝ち点3を狙っていますが、日本がオランダに勝利する確率は、日本がチュニジアに負ける確率と同程度と見ています。日本は引き分けに持ち込んで、勝ち点1を確実に取りたいところです」
親善試合でイングランド(同4位)を撃破し、「史上最強」の呼び声が高い森保ジャパン。日本中が初戦勝利を期待するが、円熟期に入った「オレンジの壁」は、やはり高そうだ。
とはいえ、森保ジャパンは守り倒して引き分けに持ち込み、勝ち点1で結果オーライ! という戦い方は選択しない。指揮官自ら、「勝利を目指して全力で戦い抜く」と明言しているからだ。
「良い攻撃は良い守備から生まれる」が信条の森保監督。まずはきっちりと守り、前半を0-0で折り返した上に後半中盤までしのぎ、オランダに焦りが見え始めた時、秘策を繰り出して果敢にゴールを狙う。
フリージャーナリストの藤江直人氏が言う。
「森保ジャパンの基本布陣は3(DF)-4(MF)-2(シャドー)-1(FW)。なんとか前半をしのげば、後半に勝機が見えてきます。森保監督は3月の英国遠征で、後半途中にボランチ(守備的MF)を2人から1人(アンカー)に減らし、その分、攻撃の人数を増やして相手ゴールに迫っていく『ファイヤー・フォーメーション』という可変システムで結果を出している。同じ手で勝ち点3を狙って勝ちにいくのではないか」
森保ジャパンは、3月の英遠征スコットランド戦の残り13分となった時点で3(DF)-1(アンカー)-4(MF)-2(FW)に変更。4人のMF+2人のトップの計6人が攻め立てて1-0で勝利している。
5月31日のアイスランド戦では、後半からボランチとして出場したDF瀬古歩夢(26=ルアーブル)がアンカーの役割を担い、攻撃系選手を増やした日本が、残り3分で決勝点を奪った。
「オランダ戦のボランチは、MF鎌田大地(29=クリスタルパレス)とMF佐野海舟(25=マインツ)が先発するでしょうが、たとえば0-0で迎えた後半15分、鎌田を2列目に上げて攻撃を厚くし、佐野がアンカーとして後方の3バックのDF3人、GK鈴木彩艶(23=パルマ)の計5人で日本のゴールを死守していく展開になれば面白い」(前出の藤江氏)
ファイヤー・フォーメーションが森保ジャパンの武器になりそうだ。


















