ブラウン監督は2年契約なのに1年でクビ…楽天には長い目で見たプランがないのでは、と
40歳を越え、日に日に体の衰えを感じるようになっていた。2010年の後半になると、試合中にバッティングフォームの崩れを自覚するように。「あれ、おかしいな……」という違和感を拭いきれないようになってきた。
そんなとき、仙台にある行きつけの飲食店でトイレの個室に入ると、俺の啓発ポスターが張られていた。試合の打席のワンシーンを切り取った写真で、バットを持って構えていた。
何げなく便座に腰かけてそのポスターに目をやった瞬間、ピンときた。
「ああ、これなんだ。だから調子が悪いんだ。そりゃあ打てんわな」
そう思った。使われていた写真は、いわゆる「全然バットが出てこないフォーム」。翌日、動画を見返してみると、ポスターの写真と同じフォームだった。
まだ何とかなると思い込んでやっていたが、修正しようにもなかなか直らない。インパクトの瞬間に力が抜けてしまうこともあり、衰えを痛感した。それでもチームトップの28本塁打、93打点だから、大したもんだろう(笑)。
不調が続いても、マーティ・ブラウン監督はいつも俺を気遣ってくれた。一緒に食事に行ったこともある。
マーティはとにかくビールが大好き。あるとき「ちょっと来いよ」と監督室に呼ばれたことがあった。何かしたかと思って行くと、「ビールを買ってきたから一緒に飲もう」と。監督室では2、3回「部屋飲み」をした記憶がある(ちなみに俺は一滴も飲めないのでソフトドリンクで乾杯)。
シーズンが終わり、チームは4年ぶりの最下位に転落。ブラウン監督はもともと2年契約だったが、1年での辞任が決まった。1年じゃあチームづくりもできない。
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