西武おかわりくんは“飛ばないボール”もお構いなしに本塁打を量産 秘訣を聞くとワケの分からない返答が
2011年4月15日、楽天は甲子園球場で「ホーム開幕」を迎えた。東日本大震災の影響で一部損壊した本拠地のKスタ(現楽天モバイル最強パーク宮城)は修繕工事中。開幕戦はロッテのQVCマリンフィールド(現ZOZOマリンスタジアム)で迎えた。
その年の初めての主催試合は甲子園でやった。仙台ではないが、初のホームゲーム、「2度目の開幕戦」に力が入った。六回、先頭の鉄平が四球で出塁。次の打者だった俺が打ち返した打球は右中間を抜けた。1対2で負けていた展開。鉄平が本塁に生還して同点に追いついた。俺も必死に走って三塁へ。その後、ガン(岩村明憲)が外野フライを打ち、本塁へ再び激走。逆転に成功した。
ヒーローインタビューでは楽しいことを言おう。そう決めていた。
「足、速いでしょ? ホームランだと思ったけど、甲子園は広いですね」
スタンドから笑いが起き、ホッとした。
同月28日にKスタの修繕工事が終わり、練習を再開することに。前日27日の滋賀・皇子山球場での試合が雨でノーゲームになり、空路で仙台へ。本拠地で久しぶりの汗を流した。翌29日にはこのシーズン初となるKスタでの試合。「3度目の開幕戦」を迎えることができた。
11年は震災による開幕延期で混乱したシーズンだったが、実はこの年から統一球が導入された。国際大会でのギャップを減らす目的で、メジャーリーグの公式球に近づけた低反発の“飛ばないボール”。試合は「投高打低」となり、おのずと本塁打数も激減した(09年1534本、10年1605本だったのに対し、11年は939本に減少)。
でも、飛ばないなら打てなくても仕方ない、とはいかない。各チームのホームランバッターが苦戦する中、ただひとり打ちまくっていた選手がいた。今も現役の西武のおかわりくん(中村剛也)だ。シーズンも中盤を過ぎた夏、西武戦の試合前練習で「めちゃくちゃ当たってるけど、どうやって打ってんの?」と声をかけた。すると、
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