「引き受けるつもりだった」 張本勲さんの“巨人打撃コーチ”就任は幻に終わった
「そんなこと言っても、王さんも2年ですから、黒江さんも2年でお願いしますと、言われたんです」
「そうか……」
巨人の来季監督に森祇晶氏決定の報道があったのはその数日後だった。
「森さんは私をヘッドコーチとして考えていたようです。正式に話があってもダイエーとの契約が1年残っていたので森さんと巨人に行くことはできませんでした。後に知ったのですが、森さんは打撃コーチに張本(勲)を呼ぶつもりだったみたいです。森さんの巨人監督の話が消えてから張本に会うと、『あの話、私は引き受けるつもりだったよ。クロさんも(巨人に)来てくれるもんだと思っていた』と聞きましたから。76年に日本ハムから巨人に移籍した張本は、長嶋監督のもとで2年連続リーグ優勝に貢献。パ・リーグ時代は巨人に強い憧れを持っていた人で、卓越した打撃技術で3000本安打をマークした大打者でしたからね。現役引退後は指導者としてユニホームを着なかった。あの時、巨人の打撃コーチになっていれば……と思うことはありますね。当初は森さんを監督にしたかった巨人は、9月10日か11日に森監督の就任を正式に発表するはずだったみたいです。でも、OBや外部から反対の声が多かったので森さんは気持ちがなえたのでしょう。巨人が監督就任を発表する予定だった日に断りの連絡をしたようです」


















