「海賊党の思想」浜本隆志氏

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<「ドイツ海賊党が主張するネットの自由、政治の透明化は大きな社会的テーマです」>

「今日、インターネットは日常生活で不可欠なメディアですが、ネット資本や権力をもつ側が、このメディアを自分たちに都合よく統制する図式が世界中に広がっています。海賊党は、ネット規制や特許期間の延長に反対し、ネット弱者を擁護して権力に対抗する力を結集しようとしています」と浜本さんは言う。

 スウェーデンで発祥し、ドイツで勢力を伸ばした海賊党。ふざけた名前だと批判されがちだが、かつてナチス・ドイツの青少年団体に対抗して「エーデルワイス海賊団」が結成された歴史をもち、パロディーやジョークの文化があるヨーロッパでは、若者を中心にポジティブに受け止められた。

「ドイツ海賊党は、ネットを駆使して党員や市民から政策提案を受け入れる新しいガバナンス(統治)の実験をしています。『液体民主主義』という一種の直接民主主義を組み込んだ政治システム、従来のトップダウンではないボトムアップ型をめざします。2012年の州議会選挙で躍進して、現在、州議会議員45人(海賊党系無所属1人含む)、党員は約3万1000人です」

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