「官能教育」植島啓司氏

公開日: 更新日:

 現在の一夫一婦制や貞操観念は19世紀のビクトリア朝の抑圧された性道徳観念が源だ。日本では明治期にその概念が入った。それ以前は誰もが自由で束縛のない恋愛を謳歌していたという。

「恋愛を性急にセックスや挿入、婚姻に結び付けるからいけないんです。本来、恋愛にはもっと豊かな過程があるはず。英語では“フラート(flirt)”という概念があります。相手に好意を持ち、視線のやりとりや注意を引く行為ですが、日本語にはフラートに対応する言葉がない。すべてを恋愛や不倫という言葉でひとくくりにすると、重くて楽しめなくなるでしょう?」

 女性は自由かつ積極的に恋愛を謳歌するようになったが、男性はどうか。
「恋愛を楽しんでいる男は0.5%程度。つまり一極集中で、多くの男は保守的で依然として変わっていません。女性と並走しているつもりでも実は周回遅れ(笑い)。妻から邪険に扱われ、楽しくないけれど、冒険もしない。地位やプライドに固執していても老けるだけです。年齢の7掛けくらい、50歳なら35歳の気持ちでいれば恋愛を楽しめるはずです」

最新のBOOKS記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    梅宮アンナ「10日婚」短期間で"また"深い関係に…「だから騙される」父・辰夫さんが語っていた恋愛癖

  2. 2

    「時代と寝た男」加納典明(19) 神話レベルの女性遍歴、「機関銃の弾のように女性が飛んできて抱きつかれた」

  3. 3

    砂川リチャード抱える巨人のジレンマ…“どうしても”の出血トレードが首絞める

  4. 4

    日テレ退職の豊田順子アナが定年&再雇用をスルーした事情…ベテラン局アナ「セカンドキャリア」の明と暗

  5. 5

    “バカ息子”落書き騒動から続く江角マキコのお騒がせ遍歴…今度は息子の母校と訴訟沙汰

  1. 6

    中学受験で慶応普通部に合格した「マドラス」御曹司・岩田剛典がパフォーマーの道に進むまで

  2. 7

    吉沢亮「国宝」が絶好調! “泥酔トラブル”も納得な唯一無二の熱演にやまぬ絶賛

  3. 8

    阿部巨人“貧打の元凶”坂本勇人の起用に執着しているウラ事情…11日は見せ場なしの4タコ、打率.153

  4. 9

    ドジャース佐々木朗希の離脱は「オオカミ少年」の自業自得…ロッテ時代から繰り返した悪癖のツケ

  5. 10

    フジ・メディアHD株主総会間近…328億円赤字でも「まだマシ」と思える系列ローカル局の“干上がり”ぶり