「歪曲捜査ケンカ刑事が暴く警察の実態」飛松五男著

公開日: 更新日:

■元刑事が警察の腐敗ぶりを告発

 兵庫県警の元刑事が、自らの体験を通して警察の腐敗ぶりを告発する。

 そもそも捜査官は基本的な捜査をしていれば無実の人を逮捕するようなことはないと断言。現役時代、氏は一件でも冤罪事件を起こしてしまったら切腹するつもりでそのための刀も用意して捜査に臨んでいたという。情報提供者には自費で協力費を支払い、協力者が罪を犯せば容赦なく逮捕もした。しかし、組織では組織ぐるみで裏金づくりや、保険証の名義を貸して社会保険詐欺に加担、さらに暴力団との癒着などが横行。そうした不正を指摘して、壮絶ないじめにも遭遇したという。紹介される警察の腐敗ぶりに開いた口が塞がらなくなる。
(第三書館 780円)

最新のBOOKS記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    高市政権の物価高対策「自治体が自由に使える=丸投げ」に大ブーイング…ネットでも「おこめ券はいらない!」

  2. 2

    円安地獄で青天井の物価高…もう怪しくなってきた高市経済政策の薄っぺら

  3. 3

    現行保険証の「来年3月まで使用延長」がマイナ混乱に拍車…周知不足の怠慢行政

  4. 4

    ドジャース大谷翔平が目指すは「来季60本15勝」…オフの肉体改造へスタジアム施設をフル活用

  5. 5

    実は失言じゃなかった? 「おじいさんにトドメ」発言のtimelesz篠塚大輝に集まった意外な賛辞

  1. 6

    佐々木朗希がドジャース狙うCY賞左腕スクーバルの「交換要員」になる可能性…1年で見切りつけられそうな裏側

  2. 7

    【武道館】で開催されたザ・タイガース解散コンサートを見に来た加橋かつみ

  3. 8

    “第二のガーシー”高岡蒼佑が次に矛先を向けかねない “宮崎あおいじゃない”女優の顔ぶれ

  4. 9

    二階俊博氏は引退、公明党も連立離脱…日中緊張でも高市政権に“パイプ役”不在の危うさ

  5. 10

    菊池風磨率いるtimeleszにはすでに亀裂か…“容姿イジリ”が早速炎上でファンに弁明