「知ってても偉くないUSA語録」町山智浩著

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■減刑を勝ち取って有名になった「twinkies」って何だ!?

 渡米しておよそ10年。ハリウッドをはじめアメリカ芸能界の事情通コラムニストにとどまらず、隠れた傑作、佳作を探し出す映画評論家、また近ごろでは時事評論まで手がけるようになった著者。「週刊文春」連載コラムを集めた本書はアメリカの新語・流行語を取り上げて解説。しかしあまりに特殊な俗語やアホくさい意味だったりするので「知ってても偉くない」というわけだ。

 たとえばaffluenza。これは甘やかされた金持ちのドラ息子の罪を軽くするために弁護士が口走った「金持ち病」の意味。twinkiesは頭痛がするほど甘いチョコの商品名だが、これも殺人事件の裁判で弁護士が刑を軽くするために「twinkiesを食べまくるぐらい精神が異常だったのです」とやって減刑を勝ち取ったことで有名になったという。

 要はアメリカがいかにコワレているかを示す流行語辞典というわけだ。読者諸氏はくれぐれもこれで覚えた単語をいきなり英会話教室で口走らないように。だっていきなり「チョベリバ」「アゲアゲ」なんてガイジンが口走ったらみんな引くでしょ? あれと同じだからデス。

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