「この国でそれでも生きていく人たちへ」森永卓郎、森永康平著

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「この国でそれでも生きていく人たちへ」森永卓郎、森永康平著

 亡くなった経済アナリストと、同じ道を進むその子息が、日本そして世界の行く末を見据え進むべき道を説いた提言書。

 卓郎氏は、まずは2024年1月に始まった「新NISA制度」を機に起きた空前の投資ブームに忠告。世界大恐慌など過去の歴史、そして現在の状況を分析して「世界経済が崩壊の入り口にきているのに、株価が上昇する前提で投資をするのは間違い」だと指摘する。さらに氏は資本主義の崩壊まで予測。

 一方の康平氏は、トランプ第2次政権の誕生で可能性が高まった台湾有事に加え朝鮮半島有事のダブル有事が起こる可能性に言及。その日本への影響を分析する。

 以降、エネルギー政策や格差問題など、さまざまな視点でそれぞれの持論を展開する。

(講談社 990円)

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