「この国でそれでも生きていく人たちへ」森永卓郎、森永康平著

公開日: 更新日:

「この国でそれでも生きていく人たちへ」森永卓郎、森永康平著

 亡くなった経済アナリストと、同じ道を進むその子息が、日本そして世界の行く末を見据え進むべき道を説いた提言書。

 卓郎氏は、まずは2024年1月に始まった「新NISA制度」を機に起きた空前の投資ブームに忠告。世界大恐慌など過去の歴史、そして現在の状況を分析して「世界経済が崩壊の入り口にきているのに、株価が上昇する前提で投資をするのは間違い」だと指摘する。さらに氏は資本主義の崩壊まで予測。

 一方の康平氏は、トランプ第2次政権の誕生で可能性が高まった台湾有事に加え朝鮮半島有事のダブル有事が起こる可能性に言及。その日本への影響を分析する。

 以降、エネルギー政策や格差問題など、さまざまな視点でそれぞれの持論を展開する。

(講談社 990円)

最新のBOOKS記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    侍ジャパンに日韓戦への出場辞退相次ぐワケ…「今後さらに増える」の見立てまで

  2. 2

    大谷翔平は米国人から嫌われている?メディアに続き選手間投票でもMVP落選の謎解き

  3. 3

    “新コメ大臣”鈴木憲和農相が早くも大炎上! 37万トン減産決定で生産者と消費者の分断加速

  4. 4

    侍J井端監督が仕掛ける巨人・岡本和真への「恩の取り立て」…メジャー組でも“代表選出”の深謀遠慮

  5. 5

    阪神の日本シリーズ敗退は藤川監督の“自滅”だった…自軍にまで「情報隠し」で選手負担激増の本末転倒

  1. 6

    新米売れず、ささやかれる年末の米価暴落…コメ卸最大手トップが異例言及の波紋

  2. 7

    藤川阪神で加速する恐怖政治…2コーチの退団、異動は“ケンカ別れ”だった

  3. 8

    矢地祐介との破局報道から1年超…川口春奈「お誘いもない」プライベートに「庶民と変わらない」と共感殺到

  4. 9

    渡邊渚“逆ギレ”から見え隠れするフジ退社1年後の正念場…現状では「一発屋」と同じ末路も

  5. 10

    巨人FA捕手・甲斐拓也の“存在価値”はますます減少…同僚岸田が侍J選出でジリ貧状態