「チェンジ!認知症」日本農業新聞取材班著

公開日: 更新日:

 日本の老人性認知症患者は280万人を超え、65歳以上の4人に1人が認知症または認知症予備群といわれている。本書では、全国の各地域で始まっている、認知症支援の実態をリポートしている。

 福井県若狭町では、認知症を学び早期発見を促すためのグループ活動が盛んに行われている。町内7カ所で月1回程度、ご近所さんが集まって体調を報告しあったり、認知症の悩みを打ち明けあったり、脳を鍛えるゲームなどを行う。鳥取県琴浦町では、無料の認知症検査を毎年1回実施し、早期発見につなげている。

 自宅で認知症の患者をみるためのひと工夫も紹介。本書を読めば、もはや認知症を恥ずかしく感じたり、隠さなければならない病気ではなくなったことが分かってくる。
(こぶし書房 900円)

最新のBOOKS記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    安青錦は大関昇進も“課題”クリアできず…「手で受けるだけ」の立ち合いに厳しい指摘

  2. 2

    阿部巨人に大激震! 24歳の次世代正捕手候補がトレード直訴の波紋「若い時間がムダになっちゃう」と吐露

  3. 3

    マエケン楽天入り最有力…“本命”だった巨人はフラれて万々歳? OB投手も「獲得失敗がプラスになる」

  4. 4

    中日FA柳に続きマエケンにも逃げられ…苦境の巨人にまさかの菅野智之“出戻り復帰”が浮上

  5. 5

    今田美桜に襲い掛かった「3億円トラブル」報道で“CM女王”消滅…女優業へのダメージも避けられず

  1. 6

    高市政権の“軍拡シナリオ”に綻び…トランプ大統領との電話会談で露呈した「米国の本音」

  2. 7

    エジプト考古学者・吉村作治さんは5年間の車椅子生活を経て…80歳の現在も情熱を失わず

  3. 8

    日中対立激化招いた高市外交に漂う“食傷ムード”…海外の有力メディアから懸念や皮肉が続々と

  4. 9

    安青錦の大関昇進めぐり「賛成」「反対」真っ二つ…苦手の横綱・大の里に善戦したと思いきや

  5. 10

    石破前首相も参戦で「おこめ券」批判拡大…届くのは春以降、米価下落ならありがたみゼロ