「経済政策のカラクリ」榊原英資著

公開日: 更新日:

■「政管融合」から「政管分離」へ

 日本の政治は明治中期以来、政党と官僚が手を取り合う「政官融合」で進んできたが、90年代初めにはこれが終わり、官僚や民間企業出身の政治家が減少する「政官分離」が明白となったという。2世・3世の政治家が急増したのもこのころから。

 一方、官僚は専門分野に特化し、退官後は金融機関や大学などに再就職する傾向となった。政治主導といいながらも政策に通じてない政治家が増えたのはこのためなのだという。典型的な2世政治家である安倍政権下では、ブレーンの多くが大蔵=財務省OBながら反主流派で、人事的にはライバルの経産省主導のシフトが進んだという。それゆえ財政再建よりも景気回復策を重視し、デフレを嫌ってリフレを好むわけだ。著者はかつて大蔵省(当時)財務官として金融ビッグバンの強力な推進役となった。いまでは早・慶・青学大などの教授を歴任しながら経産省主導のアベノミクス批判を続けている。

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

最新のBOOKS記事

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    キムタクと交際の噂があった“かおりん”直撃 9年近い交際

  2. 2

    上白石人気は萌歌→萌音に…女優姉妹で“逆転現象”のナゼ?

  3. 3

    囁かれる「菅首相退陣」シナリオ 二階幹事長が見捨てる時

  4. 4

    無能クズっぷり全国トップの吉村知事が「評価」される怖さ

  5. 5

    菅首相「2月下旬から開始」ワクチン接種の甘すぎる目論見

  6. 6

    尾身会長「系列病院」にコロナ患者受け入れ“後ろ向き”疑惑

  7. 7

    菅首相 官房長官時代に使った機密費“86億8000万円”の衝撃

  8. 8

    森七菜にチラつくステージママの影 囁かれる開店休業危機

  9. 9

    リバプール南野いよいよ戦力外か…現地メディアも「近い」

  10. 10

    大谷翔平4年目の年俸は? “調停勝ち目なし”とシビアな評価

もっと見る

人気キーワード