「糖尿病で死ぬ人、生きる人」牧田善二著

公開日: 更新日:

 糖尿病血糖値さえ守っておけばいい、と思い込んでいる患者さんには驚きの連続だろう。

 一番恐ろしい人工透析さえ、いまの新しい医学であれば免れるかもしれないというのだから当然だ。既に腎臓の合併症を治す薬があり、新たな薬も見つかったという。

 また、失明につながる糖尿病性網膜症なども外科手術で治る可能性があると説く。

 さらにがん心臓病脳卒中肺炎、アルツハイマーなど糖尿病の新たな合併症に備えることで、糖尿病でも100歳までは生きることができる、というのだ。

 著者は私大医学部の元教授で、都内で糖尿病専門クリニックを開設。延べ10万人の患者を診ているという。

 糖尿病に苦しみ、希望を失っている人を勇気づける一冊。
(文藝春秋 750円)

最新のBOOKS記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    阪神の日本シリーズ敗退は藤川監督の“自滅”だった…自軍にまで「情報隠し」で選手負担激増の本末転倒

  2. 2

    大谷翔平は米国人から嫌われている?メディアに続き選手間投票でもMVP落選の謎解き

  3. 3

    高市政権マッ青! 連立の“急所”維新「藤田ショック」は幕引き不能…橋下徹氏の“連続口撃”が追い打ち

  4. 4

    YouTuber「はらぺこツインズ」は"即入院"に"激変"のギャル曽根…大食いタレントの健康被害と需要

  5. 5

    クマと遭遇しない安全な紅葉スポットはどこにある? 人気の観光イベントも続々中止

  1. 6

    和田アキ子が明かした「57年間給料制」の内訳と若手タレントたちが仰天した“特別待遇”列伝

  2. 7

    藤川阪神で加速する恐怖政治…2コーチの退団、異動は“ケンカ別れ”だった

  3. 8

    阪神・才木浩人が今オフメジャー行きに球団「NO」で…佐藤輝明の来オフ米挑戦に大きな暗雲

  4. 9

    「渡鬼」降板、病魔と闘った山岡久乃

  5. 10

    元大食い女王・赤阪尊子さん 還暦を越えて“食欲”に変化が