「元原発技術者が伝えたいほんとうの怖さ」小倉志郎著

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 大学卒業後、原発メーカーの社員として発電所の建設・保守点検にたずさわってきた著者。定年後の2002年から原発をめぐる懐疑論を発表し始め、いまや反原発論者の代表格だ。著者によると新しい原発のほうが古いものより危険性が高い。

 企業にとってコストダウンは最重要課題。しかもコンピューターの発達で、昔は複雑すぎた構造計算も容易になった。ゆえに隔壁や配管、建屋ならコンクリートの厚さや鉄筋の層数まで減らされているからだ。定年前、毎日のように建屋の中をパトロールに歩いた経験から、原発は「怪物」という。本社のオフィスにいる幹部はこの怪物の実態がわかっていないのである。

(彩流社 1700円)

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