「あしたのジョー、の時代」 練馬区立美術館編

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「あしたのジョー」(原作高森朝雄=梶原一騎の別名義、作画ちばてつや)は、40年以上も前に「週刊少年マガジン」に連載されたボクシング漫画。同作品をきっかけにそれまで子供のものだった漫画が大人にも読まれるようになり、よど号ハイジャック犯が声明文で自分たちを「明日のジョー」と名乗ったり、登場人物の力石徹の告別式が行われ、多くの参列者を集めるなど、社会に大きな影響を与えた。

 なぜ「あしたのジョー」がこれほどまでに当時の人々を魅了したのか。本書は、連載が始まった1967年から完結する73年までの日本社会を振り返りながら、作品を文化史的に位置づけたアートブック。

 何よりもまず目を奪われるのは、随所で紹介される原画150点だろう。第1話の扉絵から、力石戦でのクロスカウンターやラストシーンを暗示する前半のヒロイン・紀子とのデートシーン、そして世界チャンピオン、ホセ・メンドーサとの死闘など、名場面の原画を見ていると、夢中になって読んだあのころの気持ちがよみがえってくる。

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