「明日の子供たち」有川浩著

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 三田村慎平は、ソフトウエア会社の営業マンから児童養護施設職員へ転職した26歳の青年。勤務先の「あしたの家」は、小中高合わせて90人の児童を要する県内でも歴史が古い大規模施設だ。

 念願かなって初出勤した慎平は、散らかっていた靴を片付けようとするが、気まぐれな親切はかえって子供を駄目にすると先輩職員の和泉に一喝される。現場のシビアさを突きつけられた慎平だが、ベテラン職員の猪俣の助けも得て徐々に職員や子供たちから認められるように。

 しかし、大学進学希望者を積極的に支援すべきという和泉と、施設退所後の経済的負担を考慮して就職を勧めるべきという猪俣とが対立。さらに、児童養護施設の当事者活動を支援する施設の出入りを禁止されたことに抗議して、生活態度も成績もいい「問題のない子」の奏子が家出してしまう。問題が山積する中、持ち前の明るさと人一倍のやる気で慎平は深刻な事態を打開していく…。

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