極上のミステリー特集

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■「柩の中の狂騒」菅原和也著

 ライターの柚木は、孤島に立つ博物館を訪ねるツアーに参加する。博物館には、館長の根室がこれまでに製作した透明標本が展示されていた。分類学者だった根室は、動物の筋肉を透明化し軟骨と硬骨を染色する透明標本の第一人者だったが、違う種類の生物を組み合わせたキマイラの標本や、死産した我が子の遺体を用いた標本「悪魔」などを作ったことにより、学会から追放されていた。ツアーを企画した笹岡によると、今回、根室の「最後の作品」がお披露目される予定だという。しかし、参加者9人が島に到着して数時間後、博物館に併設された密室状態の住居スペースで、首を切断された根室の遺体が見つかる。

 横溝正史ミステリ大賞最年少受賞者による孤島ミステリー。

(KADOKAWA 1700円)

■「出版禁止」長江俊和著

「私」は、知人からある事情によって掲載禁止となったルポルタージュを見せられる。ライターの若橋が執筆したその作品に衝撃を受けた「私」は、4年がかりで出版にこぎつける。

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