極上のミステリー特集

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 昨年、第59回江戸川乱歩賞を受賞してデビューした著者の受賞第1作は、地方の小さな町を舞台にしたセツナ系青春ミステリー。

(講談社 1600円)

■「ゴーストマン時限紙幣」ロジャー・ホッブズ著 田口俊樹訳

 犯罪の始末人=ゴーストマンの「私」は、犯罪組織の大物・マーカスに呼び出され、アトランティックシティーに向かうよう依頼される。強盗プランナーのマーカスが立案したカジノ襲撃が失敗し、強奪した120万ドルを持ったまま実行犯が行方不明になっているという。実行犯が持ち逃げした金には、連邦準備銀行が警備のために爆弾を仕込んでおり、48時間後に爆発するという。5年前にクアラルンプールでの銀行襲撃事件で取り返しのつかない失敗をしてマーカスに借りがある「私」は、引き受けざるを得ない。しかし、現地に到着した「私」を出迎えたのはFBI捜査官だった。

 英米でミステリー賞を総なめにした弱冠25歳の天才によるデビュー作。

(文藝春秋 1800円)

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