極上のミステリー特集

公開日: 更新日:

 昨年、第59回江戸川乱歩賞を受賞してデビューした著者の受賞第1作は、地方の小さな町を舞台にしたセツナ系青春ミステリー。

(講談社 1600円)

■「ゴーストマン時限紙幣」ロジャー・ホッブズ著 田口俊樹訳

 犯罪の始末人=ゴーストマンの「私」は、犯罪組織の大物・マーカスに呼び出され、アトランティックシティーに向かうよう依頼される。強盗プランナーのマーカスが立案したカジノ襲撃が失敗し、強奪した120万ドルを持ったまま実行犯が行方不明になっているという。実行犯が持ち逃げした金には、連邦準備銀行が警備のために爆弾を仕込んでおり、48時間後に爆発するという。5年前にクアラルンプールでの銀行襲撃事件で取り返しのつかない失敗をしてマーカスに借りがある「私」は、引き受けざるを得ない。しかし、現地に到着した「私」を出迎えたのはFBI捜査官だった。

 英米でミステリー賞を総なめにした弱冠25歳の天才によるデビュー作。

(文藝春秋 1800円)

最新のBOOKS記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    武田鉄矢「水戸黄門」が7年ぶり2時間SPで復活! 一行が目指すは輪島・金沢

  2. 2

    生田絵梨花は中学校まで文京区の公立で学び、東京音大付属に進学 高3で乃木坂46を一時活動休止の背景

  3. 3

    未成年の少女を複数回自宅に呼び出していたSKY-HIの「年内活動辞退」に疑問噴出…「1週間もない」と関係者批判

  4. 4

    2025年ドラマベスト3 「人生の時間」の使い方を問いかけるこの3作

  5. 5

    2025年は邦画の当たり年 主演クラスの俳優が「脇役」に回ることが映画界に活気を与えている

  1. 6

    真木よう子「第2子出産」祝福ムードに水を差す…中島裕翔「熱愛報道」の微妙すぎるタイミング

  2. 7

    M-1新王者「たくろう」がネタにした出身大学が注目度爆上がりのワケ…寛容でユーモラスな学長に著名な卒業生ズラリ

  3. 8

    松任谷由実が矢沢永吉に学んだ“桁違いの金持ち”哲学…「恋人がサンタクロース」発売前年の出来事

  4. 9

    高市政権の積極財政は「無責任な放漫財政」過去最大122兆円予算案も長期金利上昇で国債利払い爆増

  5. 10

    農水省「おこめ券」説明会のトンデモ全容 所管外の問い合わせに官僚疲弊、鈴木農相は逃げの一手