【そうだ自転車に乗ろう】折りたたみ自転車なら帰りにお酒も飲める

公開日: 更新日:

■「ものぐさ自転車の悦楽」疋田智著
マガジンハウス(1400円+税)

 都心部では自転車が大ブームだが、過剰なアスリート性にはついていけない。そんな人の救世主が「ものぐさ自転車の悦楽」である。著者が薦めるのはホイールの小さい折りたたみ自転車。コンパクトで街乗り向き、ロードバイクより格安で、「暑い」「寒い」「疲れた」ときは折りたたんで電車に乗ればいい(そんなときは帰りに酒も飲める)。行動範囲は広がり、経済的にも健康的にもエコロジカルにもよし。実際、著者は1年で17キロの減量に成功。自転車ライフを楽しむための、ゆるくて軽妙な提案だから気負わずに済む。本文だけでなく、脚注部分も必読。のほほんとした自虐コメントから、舌鋒鋭い毒吐きまで、文章自体が魅力的。ものぐさや三日坊主だけでなく、シニカルな読み手の心をも掴むことだろう。

■「東京周辺 自転車散歩マップ」
JTBパブリッシング(1500円+税)

 乗る準備ができたら携帯したいのが「東京周辺自転車散歩マップ」だ。東京・神奈川・埼玉・千葉の佳景&快走コースやサイクリングロードを紹介。アップダウンや休憩ポイントなどの情報を盛り込んだ地図は自転車初心者に優しい。都心部にも快適な緑道がたくさんあることを教えてくれる。

最新のBOOKS記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    ビートたけし「俺なんか悪いことばっかりしたけど…」 松本人志&中居正広に語っていた自身の“引き際”

  2. 2

    阪神・藤川監督が酔っぱらって口を衝いた打倒巨人「怪気炎」→掲載自粛要請で幻に

  3. 3

    「二刀流」大谷翔平と「記録」にこだわったイチロー…天才2人の決定的な差異

  4. 4

    中居正広氏は37年で築いた資産喪失の瀬戸際…不動産複数所有で倹約家も「違約金+α」の脅威

  5. 5

    フジテレビにとって“CMスポンサー撤退”より危険な「致命的リスク」とは? 企業危機管理の専門家がズバリ

  1. 6

    “天皇”日枝久氏しか知らない「ジャニーズ圧力」「メリーの激昂電話」 フジテレビは今こそ全容解明を

  2. 7

    橋本環奈『おむすび』はNHK朝ドラ視聴率ワーストほぼ確定…“パワハラ疑惑報道”が致命傷に

  3. 8

    巨人の50億円助っ人マルティネス 真面目でお人よしなだけに深刻な「2つの重圧」

  4. 9

    “かつての名門”武蔵の長期低落の深刻度…学習塾「鉄緑会」の指定校から外れたことも逆風に

  5. 10

    リアル店舗にこだわり続けるホビーショップ 経営危機からのV字回復は「脱 安売り」だった