「日本人の値段」谷崎光著

公開日: 更新日:

 中国企業で働く日本人技術者たちを取材したルポルタージュ。

 中国売り上げ7位の自動車メーカーで働く田中氏(仮名)は、日本のハイブリッド車基幹部品の元開発チーフ。外資に買収された職場環境に耐えられず、ヘッドハンティングに応じたという。

 中国企業で働く日本人の車のエンジニアの年俸は日本円で3600万から2700万円、さらに高級マンションと通訳と送迎がつく。

 その他、中国一の家電メーカーの研究所で働く菅原氏(仮名)など、中国に渡った日本人技術者の現地での仕事の実際から、中国の製造業の舞台裏、さらに彼らと中国企業を仲介するヘッドハンターたちの仕事ぶりまで。日本の技術流出の真相に迫る。

(小学館 1300円+税)

【連載】土曜あらかると

最新のBOOKS記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    年収1億円の大人気コスプレーヤーえなこが“9年間自分を支えてくれた存在”をたった4文字で表現

  2. 2

    くら寿司への迷惑行為 16歳少年の“悪ふざけ”が招くとてつもない代償

  3. 3

    映画「国宝」ブームに水を差す歌舞伎界の醜聞…人間国宝の孫が“極秘妻”に凄絶DV

  4. 4

    “やらかし俳優”吉沢亮にはやはりプロの底力あり 映画「国宝」の演技一発で挽回

  5. 5

    山尾志桜里氏“ヤケクソ立候補”の波紋…まさかの参院選出馬に国民民主党・玉木代表は真っ青

  1. 6

    ドジャース佐々木朗希 球団内で「不純物認定」は時間の問題?

  2. 7

    フジテレビCM解禁の流れにバラエティー部門が水を差す…番宣での“偽キャスト”暴露に視聴者絶句

  3. 8

    国分太一は“家庭内モラハラ夫”だった?「重大コンプラ違反」中身はっきりせず…別居情報の悲哀

  4. 9

    輸入米3万トン前倒し入札にコメ農家から悲鳴…新米の時期とモロかぶり米価下落の恐れ

  5. 10

    慶大医学部を辞退して東大理Ⅰに進んだ菊川怜の受け身な半生…高校は国内最難関の桜蔭卒