「十津川警部 特急「しまかぜ」で行く十五歳の伊勢神宮」西村京太郎著

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 85歳の野々村は、15歳の孫・翔を伴い、近鉄特急「しまかぜ」で生まれ故郷の伊勢に向かう。70年ぶりの帰郷だった。終戦間際、旧制中学4年の野々村たちは、極端な国家主義思想を持つ校長の指示で、竹やりで伊勢神宮を守る訓練を強制された。さらに、アメリカ軍の落下傘部隊の来襲を警戒し、夜間の見張りまでさせられていた。

 昭和20年7月の空襲の際の見張り中、友人の加藤が行方不明になる。その真相を知る野々村は、今回、友人らに真実を打ち明けるつもりだったが、果たせずに故郷を後にする。数日後、野々村の秘密を知っていると思われる人物から脅迫状が届く。

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