「いいがかり」/「原発『吉田調書』記事取り消し事件と朝日新聞の迷走」編集委員会編

公開日: 更新日:

 大スクープのはずだった原発〈吉田調書〉記事を朝日新聞が取り消し、社長が謝罪した。花田達朗氏は、これは「『吉田調書』誤報問題」ではなく「『吉田調書』記事取り消し事件」だと糾弾する。慰安婦の記事と池上彰連載問題を小さく見せるための「戦後最大級の経営による編集への介入」であり、「ジャーナリストの自由と自律」の侵害である。森まゆみ氏はこの記事に「いいがかり」をつけたのは誰かと問いかける。「これからも原発を動かしたい」安倍首相ら現政権の思惑ではないかと。鎌田慧氏は、「戦後民主主義を全否定する」安倍政権による「言論弾圧」だと断言する。ジャーナリスト、原発技術者ら61人が事件の真相に迫る。

(七つ森書館 2400円+税)

【連載】今日の新刊

最新のBOOKS記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    ドジャース「佐々木朗希放出」に現実味…2年連続サイ・ヤング賞左腕スクーバル獲得のトレード要員へ

  2. 2

    国分太一問題で日テレの「城島&松岡に謝罪」に関係者が抱いた“違和感”

  3. 3

    ギャラから解析する“TOKIOの絆” 国分太一コンプラ違反疑惑に松岡昌宏も城島茂も「共闘」

  4. 4

    片山さつき財務相の居直り開催を逆手に…高市首相「大臣規範」見直しで“パーティー解禁”の支離滅裂

  5. 5

    ドジャース佐々木朗希の心の瑕疵…大谷翔平が警鐘「安全に、安全にいってたら伸びるものも伸びない」

  1. 6

    小林薫&玉置浩二による唯一無二のハーモニー

  2. 7

    森田望智は苦節15年の苦労人 “ワキ毛の女王”経てブレーク…アラサーで「朝ドラ女優」抜擢のワケ

  3. 8

    臨時国会きょう閉会…維新「改革のセンターピン」定数削減頓挫、連立の“絶対条件”総崩れで手柄ゼロ

  4. 9

    阪神・佐藤輝明をドジャースが「囲い込み」か…山本由伸や朗希と関係深い広告代理店の影も見え隠れ

  5. 10

    阪神・才木浩人が今オフメジャー行きに球団「NO」で…佐藤輝明の来オフ米挑戦に大きな暗雲