「日本郵政」井手秀樹著

公開日: 更新日:

 日本郵政グループは従業員約22万人、経常利益約1兆1000億円の巨大企業である。事業内容を見ると、ゆうパックは宅配便と熾烈な争いを繰り広げているが、「信書」を配達できる〈一般信書便事業〉に参入する事業者はなく、この分野では現在、独占状態である。

 また、ゆうちょ銀行は貸出業務を始めるために住宅ローンの認可申請をしているし、東京駅丸の内口前にあった東京中央郵便局を商業施設〈KITTE〉に変身させたように、郵便局が駅前の一等地に持っていた土地を生かした不動産事業も展開している。

 今秋に上場する日本郵政を、経済学者が企業分析する。(東洋経済新報社 1600円+税)


【連載】今日の新刊

最新のBOOKS記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    ドジャース佐々木朗希に向けられる“疑いの目”…逃げ癖ついたロッテ時代はチーム内で信頼されず

  2. 2

    ドジャース佐々木朗希の離脱は「オオカミ少年」の自業自得…ロッテ時代から繰り返した悪癖のツケ

  3. 3

    注目集まる「キャスター」後の永野芽郁の俳優人生…テレビ局が起用しづらい「業界内の暗黙ルール」とは

  4. 4

    柳田悠岐の戦線復帰に球団内外で「微妙な温度差」…ソフトBは決して歓迎ムードだけじゃない

  5. 5

    女子学院から東大文Ⅲに進んだ膳場貴子が“進振り”で医学部を目指したナゾ

  1. 6

    大阪万博“唯一の目玉”水上ショーもはや再開不能…レジオネラ菌が指針値の20倍から約50倍に!

  2. 7

    ローラの「田植え」素足だけでないもう1つのトバッチリ…“パソナ案件”ジローラモと同列扱いに

  3. 8

    ヤクルト高津監督「途中休養Xデー」が話題だが…球団関係者から聞こえる「意外な展望」

  4. 9

    “貧弱”佐々木朗希は今季絶望まである…右肩痛は原因不明でお手上げ、引退に追い込まれるケースも

  5. 10

    備蓄米報道でも連日登場…スーパー「アキダイ」はなぜテレビ局から重宝される?