「人のかたち」岩切徹著

公開日: 更新日:

 ノンフィクションライターの著者がこれまでに手掛けた人物ルポルタージュを集成した作品集。

 男性の演歌歌手がデビューできる機会がまったくない時代にイチかバチかで上京した氷川きよしが、デビューしてヒットを連発。飛ぶ鳥を落とす勢いで全国をコンサートで巡っていた2003年夏の取材では、背水の陣で乗り込んだ事務所の社長に見込まれデビューを果たすまでの舞台裏を関係者らへの取材を交えながら紹介。その他、ちょうど空席だった「美人じゃない、知的じゃない、金がない」という「三ない」の女優の椅子にぴったりと収まり、大女優の地位を確立した泉ピン子など。各界20人(グループ、キャラクターを含む)の生きざまに迫る。(平凡社 2000円+税)

最新のBOOKS記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    福原愛が再婚&オメデタも世論は冷ややか…再燃する「W不倫疑惑」と略奪愛報道の“後始末”

  2. 2

    「年賀状じまい」宣言は失礼になる? SNS《正月早々、気分が悪い》の心理と伝え方の正解

  3. 3

    「五十年目の俺たちの旅」最新映画が公開 “オメダ“役の田中健を直撃 「これで終わってもいいと思えるくらいの作品」

  4. 4

    放送100年特集ドラマ「火星の女王」(NHK)はNetflixの向こうを貼るとんでもないSFドラマ

  5. 5

    国民民主党・玉木代表「ミッション・コンプリート」発言が大炎上→陳謝のお粗末…「年収の壁」引き上げも減税額がショボすぎる!

  1. 6

    どこよりも早い2026年国内女子ゴルフ大予想 女王候補5人の前に立ちはだかるのはこの選手

  2. 7

    出家否定も 新木優子「幸福の科学」カミングアウトの波紋

  3. 8

    「M-1グランプリ2025」超ダークホースの「たくろう」が初の決勝進出で圧勝したワケ

  4. 9

    「核兵器保有すべき」放言の高市首相側近は何者なのか? 官房長官は火消しに躍起も辞任は不可避

  5. 10

    楽天が変えたい「18番は田中将大」の印象…マエケンに積極譲渡で“背番号ロンダリング”図る