「リヴィジョンA」未須本有生著

公開日: 更新日:

 技術者の由佳が勤務する航空機メーカー四星工業が開発した複座型の自衛隊機「TF-1」は、当初、練習機として運用されていたが、対領空侵犯用のアラート機として採用されることが決まった。日々のルーティンワークに飽き足らず、開発の仕事に携わりたい由佳は、過去の資料で「TF-1」の試作機製造中に、将来の需要を見据え、単座型の開発が極秘に進められていたことを知る。恋人でかつて「TF-1」の開発に関わった倉崎が調べると、単座型の開発は、自衛隊に門前払いされ頓挫したという。由佳は、単座型開発の再挑戦を上司に提案。社内でプロジェクトが動き出す。

 元技術者が戦闘機開発の舞台裏を描く業界小説。

(文藝春秋 1500円+税)

最新のBOOKS記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    ドジャース大谷翔平32歳「今がピーク説」の不穏…来季以降は一気に下降線をたどる可能性も

  2. 2

    高市政権の物価高対策はもう“手遅れ”…日銀「12月利上げ」でも円安・インフレ抑制は望み薄

  3. 3

    元日本代表主将DF吉田麻也に来季J1復帰の長崎移籍説!出場機会確保で2026年W杯参戦の青写真

  4. 4

    NHK朝ドラ「ばけばけ」が途中から人気上昇のナゾ 暗く重く地味なストーリーなのに…

  5. 5

    京浜急行電鉄×京成電鉄 空港と都心を結ぶ鉄道会社を比較

  1. 6

    ドジャース佐々木朗希の心の瑕疵…大谷翔平が警鐘「安全に、安全にいってたら伸びるものも伸びない」

  2. 7

    【時の過ぎゆくままに】がレコ大歌唱賞に選ばれなかった沢田研二の心境

  3. 8

    「おまえもついて来い」星野監督は左手首骨折の俺を日本シリーズに同行させてくれた

  4. 9

    ドジャース首脳陣がシビアに評価する「大谷翔平の限界」…WBCから投打フル回転だと“ガス欠”確実

  5. 10

    巨人が李承燁コーチ就任を発表も…OBが「チグハグ」とクビを傾げるFA松本剛獲得の矛盾