• facebook  
  • twitter  
  • Facebook Messenger

なぜ、企業は労働者を酷使するのか

投稿日:  更新日:

「日本を貧しくしないための経済学」上条勇著(ナカニシヤ出版)

 とても質の高い日本経済論だ。恐怖をあおるでもなく、極論を展開するでもなく、日本経済に起きていることを淡々と解説していく。難しい経済理論は登場せず、数学もまったく使われない。出てくるのは、歴史的事実と丁寧な論理展開だ。だから経済学に詳しくない読者にも、本書は読みやすいはずだ。

 しかも、著者が語っているのは、経済をどのように見たらよいのかという「物の見方」だから、やさしくても、深く理解できる。

 もちろん、だからといって、著者に主張がないわけではない。むしろ、しっかりとしたスタンスを貫いている。それは、新自由主義が大部分の国民を幸せにはしないということだ。

 著者は、「なぜ企業が利益を追求し続けるのか」を問うことは意味がないという。永遠に増殖し続けるお金の運動体が資本であり、その資本が中心となる社会が、資本主義社会だというのだ。

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

最新のBOOKS記事

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    虎最下位で金本続投白紙…後任に掛布・岡田という“断末魔”

  2. 2

    突然の引退劇…貴乃花親方“お涙頂戴会見”のウソ八百<下>

  3. 3

    「言論の自由がない」D.スペクターさん東京五輪狂騒に苦言

  4. 4

    ラミ監督は窮地…DeNA“横浜回帰”で浮上する次期監督の名前

  5. 5

    突然の引退劇…貴乃花親方“お涙頂戴会見”のウソ八百<上>

  6. 6

    投票の“証拠写メ”強制…沖縄知事選で自公が異常な締めつけ

  7. 7

    浮沈はサーシャに…大坂なおみ“女王君臨”への落とし穴

  8. 8

    巨人が4年連続V逸…広島をマネしたくてもできない断末魔

  9. 9

    杉田水脈議員“擁護論”の怪 「論として成立」していない

  10. 10

    貿易戦争 中国の切り札「米国債売却」で日本にシワ寄せ

もっと見る