• facebook  
  • twitter  
  • Facebook Messenger

あの戦争「外務省善玉説」は本当か

「外務官僚たちの太平洋戦争」佐藤元英著

 太平洋戦争に関し、外務省は対米英戦争を極力避けようとしたが、陸軍の暴走を押さえることができなかったという印象が強いが、本書を読むとそのような外務省善玉説が間違っていることがわかる。

 佐藤元英氏は、〈日米戦争の開戦手続きにおいて、結果的に外務省は陸軍の要望する無通告開戦に協力することとなった。その経緯を辿ると、外務省内の特に条約局や南洋局の、革新派と称される少壮外交官らが企図した開戦指導が見えてくる。〉と強調するが、確かにその通りだ。

 現在、国会で審議されている安保関連法案についても、自衛隊を地球の裏まで送り出すことを考えているのは外務官僚だ。「俺たちはエリートなので戦場に行くことはない。俺たちは命令をし、非エリートの民衆が命令に従って戦えばいい」という外務官僚の不遜な発想は、戦前から現在まで変わっていないことがわかる。

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

最新のBOOKS記事

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    “元彼”と同時引退? 幻に消えた安室奈美恵の「再婚」報道

  2. 2

    右肘手術をさせたいエ軍と避けたい大谷翔平…暗闘の全内幕

  3. 3

    OBも疑心暗鬼 巨人・由伸監督“続投示唆”から急失速のナゾ

  4. 4

    錯乱答弁を連発 テレビ討論でバレた安倍首相の薄っぺらさ

  5. 5

    「9.16」引退宣言 安室奈美恵がこの1年で稼いだ驚きの金額

  6. 6

    今季ワースト4日間7097人 男子ツアーの閑古鳥は誰の責任か

  7. 7

    台湾4割スラッガー王柏融めぐり 巨人vs阪神で争奪戦勃発

  8. 8

    iPhone入手困難に? 米との貿易戦争激化で中国に“奥の手”

  9. 9

    大谷“19勝&350打席”監督予言 2年後には年俸総額150億円も

  10. 10

    降って湧いた放映権問題で…LPGAと大会主催者の対立が激化

もっと見る