「ちょい投資」荻原博子氏

公開日: 更新日:

「借金減らして現金増やせ」をモットーに、家計や資産の運営には堅実な策を提案。別名・キャッシー荻原と呼ばれるほど「現金主義」の著者が、なんと投資の本を執筆したというから驚きだ。

「私自身は投資が好きで、株も不動産もひと通りやっています。不動産投資では痛い目にも遭いましたよ(笑い)。人に決して勧めないのは『投資=ギャンブル』だから。いわばバクチなのに、証券会社や銀行のいいようにだまされる人が山ほどいるんです。金融機関はメリットだけ喧伝してリスクを言いませんからね。『そこは私が言わなくちゃ!』と思って、これを書いたんです」

 確かに、大手金融機関がスポンサーのメディアは、商品に関するデメリットやリスクに触れられない。

 この本は投資の本だが、リスクやデメリットを詳細にわかりやすく解説。ある意味、証券会社や銀行に喧嘩を売る勢いも感じられる。

「そんなつもりはないけれど(笑い)、私は裏事情を知っていますからね。特に投資信託は金融機関が総力を挙げて『運用のプロに任せるから安心』と言いまくっています。大手の会社だと信用してしまうようですが、そこが大間違い! 儲けるのは金融機関で、投資家は定期的に信託報酬などの手数料を取られ続け、資産が大幅に目減りするリスクが高いのです」

最新のBOOKS記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    松任谷由実が矢沢永吉に学んだ“桁違いの金持ち”哲学…「恋人がサンタクロース」発売前年の出来事

  2. 2

    ヤクルト「FA東浜巨獲得」に現実味 村上宗隆の譲渡金10億円を原資に課題の先発補強

  3. 3

    どこよりも早い2026年国内女子ゴルフ大予想 女王候補5人の前に立ちはだかるのはこの選手

  4. 4

    「五十年目の俺たちの旅」最新映画が公開 “オメダ“役の田中健を直撃 「これで終わってもいいと思えるくらいの作品」

  5. 5

    「M-1グランプリ2025」超ダークホースの「たくろう」が初の決勝進出で圧勝したワケ

  1. 6

    出家否定も 新木優子「幸福の科学」カミングアウトの波紋

  2. 7

    福原愛が再婚&オメデタも世論は冷ややか…再燃する「W不倫疑惑」と略奪愛報道の“後始末”

  3. 8

    早大が全国高校駅伝「花の1区」逸材乱獲 日本人最高記録を大幅更新の増子陽太まで

  4. 9

    匂わせか、偶然か…Travis Japan松田元太と前田敦子の《お揃い》疑惑にファンがザワつく微妙なワケ

  5. 10

    官邸幹部「核保有」発言不問の不気味な“魂胆” 高市政権の姑息な軍国化は年明けに暴走する