「太閤の巨いなる遺命」岩井三四二著

公開日: 更新日:

 関ケ原の合戦後、豊臣の臣下、小西家に仕えていた彦九郎は南蛮貿易の商人となった。4年前、商売を広げるため、かつての同僚だった坂崎陸之介をアユタヤに派遣したが、行方不明に。

 彦九郎は陸之介を捜すためシャムに渡り、キシャンガ島の密林の向こう側に巨大なガレオン船が集まっているのに気づく。

 そこで南蛮人に捕らえられ、造船の労務に使われるが、逃亡しようとした折に小頭を務めている陸之介に出会う。

 実は彼らは亡君、太閤秀吉の命令で海上の合戦用のガレオン船を造っていたのだ。そして、敵と目する相手は豊臣家を脅かす徳川だという。

 壮大なスケールで繰り広げられる歴史小説。

(講談社 1800円+税)

【連載】今日の新刊

最新のBOOKS記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    武田鉄矢「水戸黄門」が7年ぶり2時間SPで復活! 一行が目指すは輪島・金沢

  2. 2

    生田絵梨花は中学校まで文京区の公立で学び、東京音大付属に進学 高3で乃木坂46を一時活動休止の背景

  3. 3

    未成年の少女を複数回自宅に呼び出していたSKY-HIの「年内活動辞退」に疑問噴出…「1週間もない」と関係者批判

  4. 4

    2025年ドラマベスト3 「人生の時間」の使い方を問いかけるこの3作

  5. 5

    2025年は邦画の当たり年 主演クラスの俳優が「脇役」に回ることが映画界に活気を与えている

  1. 6

    真木よう子「第2子出産」祝福ムードに水を差す…中島裕翔「熱愛報道」の微妙すぎるタイミング

  2. 7

    M-1新王者「たくろう」がネタにした出身大学が注目度爆上がりのワケ…寛容でユーモラスな学長に著名な卒業生ズラリ

  3. 8

    松任谷由実が矢沢永吉に学んだ“桁違いの金持ち”哲学…「恋人がサンタクロース」発売前年の出来事

  4. 9

    高市政権の積極財政は「無責任な放漫財政」過去最大122兆円予算案も長期金利上昇で国債利払い爆増

  5. 10

    農水省「おこめ券」説明会のトンデモ全容 所管外の問い合わせに官僚疲弊、鈴木農相は逃げの一手