「清正を破った男」矢野隆著

公開日: 更新日:

 肥後に侵攻してきた島津軍に囲まれた赤井城の城主・木山弾正惟久は、妻のお京と息子・五郎を守るため、城を捨て、自ら敵陣の中に切り込む。九死に一生を得た一行は、お京の兄・種元を頼って天草にたどり着く。

 天草を治める5人の城主のひとりである種元の援助を受け、客将として暮らす弾正は、武勲よりも家族を優先した自分の選択が正しかったのか悩む。

 1年後、九州統一を目前にした島津家と大友家との最後の決戦が迫る中、秀吉が18万の軍勢を連れて、九州に向かって出陣したとの報が入る。

 愛に生きる弾正と武勲に生きる加藤清正の出会いと戦いを描く時代長編。(講談社 800円+税)

最新のBOOKS記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    岡山天音「ひらやすみ」ロス続出!もう1人の人気者《樹木希林さん最後の愛弟子》も大ブレーク

  2. 2

    帝釈天から始まる「TOKYOタクシー」は「男はつらいよ」ファンが歩んだ歴史をかみしめる作品

  3. 3

    西武にとってエース今井達也の放出は「厄介払い」の側面も…損得勘定的にも今オフが“売り時”だった

  4. 4

    高市政権の物価高対策はもう“手遅れ”…日銀「12月利上げ」でも円安・インフレ抑制は望み薄

  5. 5

    立川志らく、山里亮太、杉村太蔵が…テレビが高市首相をこぞってヨイショするイヤ~な時代

  1. 6

    (5)「名古屋-品川」開通は2040年代半ば…「大阪延伸」は今世紀絶望

  2. 7

    森七菜の出演作にハズレなし! 岡山天音「ひらやすみ」で《ダサめの美大生》好演&評価爆上がり

  3. 8

    小池都知事が定例会見で“都税収奪”にブチ切れた! 高市官邸とのバトル激化必至

  4. 9

    西武の生え抜き源田&外崎が崖っぷち…FA補強連発で「出番減少は避けられない」の見立て

  5. 10

    匂わせか、偶然か…Travis Japan松田元太と前田敦子の《お揃い》疑惑にファンがザワつく微妙なワケ