「日本とスペイン文化交流の歴史」坂東省次、椎名浩著

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 日本に来たスペイン人といえば、まず挙げられるのが、1549年、キリスト教の布教に訪れたフランシスコ・ザビエルだ。

 400年後、産経新聞京都支局の記者だった福田定一(司馬遼太郎)は、ザビエル来日400年祭に際して「ザビエルの右手が日本に来る」という記事を書いた。学生時代からザビエルの生まれたバスクに関心をもっていたことから、さらに33年後、作家司馬遼太郎として、「街道をゆく」の中で「南蛮のみち」を書くためバスクへ向かう。

 安土・桃山時代に始まり、現在ではアニメの「クレヨンしんちゃん」や村上春樹の作品が紹介されるなど、両国の長い文化交流の歴史を紹介。(原書房 3500円+税)

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