「多縁社会」篠原聡子、空間研究所、アサツーディ・ケイ著

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 東日本大震災の際に多くの日本人は、失われたはずの「縁」がまだ生き続けていることを実感した。本書は、「血縁・地縁・社縁」といった従来の考え方にとらわれない新しい住まい方・暮らし方を実践している人々の姿に、無縁社会に対抗する多縁社会へのヒントを探すリポート。

 両親ではなく姉妹それぞれの家族が同居して、子育てなどを助け合う2世帯住宅をはじめ、独自の通貨を作って食事の準備や子育てを共有化することでお互いの負担を軽減する働く女性のための住宅・コレクティブハウス、急増するシングルペアレントに安心して暮らせる場所と子育て環境を提供する新しい形の賃貸住宅など。そこで暮らす人々を取材し、無縁社会への処方箋を導き出す。(東洋経済新報社 1600円+税)


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