「日本クラゲ大図鑑」峯水亮ほか著

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 近年、大量発生が社会問題化する一方で、水族館では人気の的のクラゲ。南北に長い日本の海には、その多様な環境ゆえに多くの種類のクラゲが生息している。

 本書は、水中写真家の峯水氏が18年もの歳月をかけて撮影した写真と第一線の研究者の解説で、日本近海にすむクラゲたちを紹介する豪華図鑑だ。

 クラゲと聞くと、お椀を伏せたような形の半透明で軟らかな体とその周縁から伸びた触手、そして下面中央から垂れ下がったリボン状の口腕でふわふわと海中を漂う姿が思い浮かぶ。

 だが、ページを開いてまず目にするのは、海藻に付着していることが多く、まるでその海藻から咲いた黄色い花のように見える「ウチダシャンデリアクラゲ」や、その名前通りに端正な十字形でとても生き物には見えない「ジュウモンジクラゲ」などの「十文字クラゲ目」に属するクラゲたちだ。

 冒頭から、固定概念が打ち壊されるクラゲの登場にびっくりするが、続いてすぐにお馴染みのお椀形をしたミズクラゲやアカクラゲなど「旗口クラゲ目」が紹介され、本腰を入れて見はじめると、その姿形の美しさ、そして生態の不思議さにもう止まらない。

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