「希望ヶ丘の人びと(上・下)」重松清著

公開日: 更新日:

 田島は、中3の娘・美嘉と小5の息子・亮太とともに40年前に開発された希望ヶ丘に引っ越す。希望ヶ丘は、2年前に病死した妻・圭子が少女時代を過ごした町で、亮太は母親の面影を探し、彼女がかつて通った書道教室に入門する。塾の教室長に転職した田島だが、新学期から生徒は集まらず苦戦。おまけに仕事で出会ったクレーマーは、美嘉の同級生・宮嶋の母親だった。圭子と同級生だった宮嶋の父親の昔話が田島の神経を逆なでする。そんな中、田島は圭子の親友だった香織から亡き妻の初恋の人・エーちゃんの話を聞き、心穏やかでいられない。

 名手がニュータウンを舞台に描くハートフルストーリー。(講談社 各740円+税)


【連載】文庫あらかると

最新のBOOKS記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    広陵暴力問題の闇…名門大学の推薦取り消し相次ぎ、中井監督の母校・大商大が「落ち穂拾い」

  2. 2

    (4)指揮官が密かに温める虎戦士「クビ切りリスト」…井上広大ら中堅どころ3人、ベテラン2人が対象か

  3. 3

    佐々木朗希いったい何様? ロッテ球団スタッフ3人引き抜きメジャー帯同の波紋

  4. 4

    広陵辞退騒動だけじゃない!「監督が子供を血だらけに」…熱戦の裏で飛び交った“怪文書”

  5. 5

    ドジャース大谷が佐々木朗希への「痛烈な皮肉」を体現…耳の痛い“フォア・ザ・チーム”の発言も

  1. 6

    今なら炎上だけじゃ収まらない…星野監督は正捕手・中村武志さんを日常的にボコボコに

  2. 7

    高市早苗氏は大焦り? コバホークこと小林鷹之氏が総裁選出馬に出馬意向で自民保守陣営は“分裂”不可避

  3. 8

    (3)阪神チーム改革のキモは「脱岡田」にあり…前監督との“暗闘”は就任直後に始まった

  4. 9

    (2)事実上の「全権監督」として年上コーチを捻じ伏せた…セVでも今オフコーチ陣の首筋は寒い

  5. 10

    巨人阿部監督はたった1年で崖っぷち…阪神と藤川監督にクビを飛ばされる3人の監督