「箱根富士屋ホテル物語」山口由美著

公開日: 更新日:

 創業者一族の末裔である著者が、最古のホテル・箱根富士屋ホテルの歴史をたどったノンフィクション。

 幼いときに養子に出された創業者の山口仙之助の養家は、横浜で居留地の外国人を相手に商売をする遊郭だった。その財力で仙之助は、明治4年に渡米。同ホテルに残る資料によると、岩倉使節団の一員として渡米したとある。しかし、調べると山口姓の別人と判明。しかし、同時期にアメリカに渡っていたのは確からしい。さらにアメリカから持ち帰った洋種の牛を売却した金でホテルの建設資金にしたという逸話が残っている。その真偽を探るなど、仙之助から、正造、堅吉へと受け継がれてきたホテルの発展の軌跡を鮮やかに描く。(小学館 630円+税)


【連載】文庫あらかると

最新のBOOKS記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    佐野勇斗は書道六段で英語も堪能 愛知県立岡崎西高校から明治学院大英文学科へ

  2. 2

    「Aぇ!group」草間リチャード敬太は事件から“ほぼ復活” 大阪学院大で学んだ苦労人の前途

  3. 3

    「おい、オマエ、挨拶に来てねえよな!」納会の二次会でラーメンをすする牧田明久にお灸を据えた

  4. 4

    これが日本の「中流」サラリーマン転落の軌跡 年金の「繰り上げ受給」を選ぶのは、お金と仕事がない人

  5. 5

    あのちゃん騒動の“最大の誤算”とは…番組終了より深刻な“サイレントサポーター”の離反

  1. 6

    ミスチル、銀杏BOYZ、T-BOLANの直前ライブ中止〈はやく判断できないのか〉アーティストの決断が遅れる背景とジレンマ

  2. 7

    嵐の大野智と相葉雅紀、二宮和也が通信制高校で学んだそれぞれの事情

  3. 8

    「佐々木朗希を殺す気なのか」 ロッテが頭を抱えた泥沼交渉劇の舞台裏

  4. 9

    案の定ナフサは不足…それでも楽観論ふりまく赤沢経産相がついに「報道介入」の異常事態

  5. 10

    嵐が去った後に340万人のファンが向かう先…Snow Man、M!LKに次いで有力“不祥事グループ”「ACEes」に募る不安