• facebook  
  • twitter  
  • Facebook Messenger

「虫樹音楽集」奥泉光著

 30年前、高校生だった「私」は、先輩が出演するライブで、共演のサックス奏者・渡辺猪一郎、通称「イモナベ」から声をかけられる。私が持っていたカフカの「変身」の文庫本を見て、この本の書名は本来「変態」と訳すべきなのだと教えてくれたのだ。

 数年後、私はイモナベが「孵化」と題したコンサートのステージで演奏中に全裸になったと耳にする。

 さらに数年後、私は彼が「幼虫」と題したソロライブシリーズを行っていることを知り、彼がステージで裸になった理由が分かった気がして、ライブに足を運ぶ。孵化して幼虫になったイモナベは、変態のときをまっているようだった。(「川辺のザムザ」)

 名作「カフカ」の世界観とジャズを融合させた連作短編集。(集英社 640円+税)


日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

最新のBOOKS記事

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    元立教大生に聞いた 「奨学金破産」で人生転落するまで

  2. 2

    “玉木宏ロス”の癒やしに 坂口健太郎だけが持つ3つの魅力

  3. 3

    73歳会長と親密交際 華原朋美“天性の愛人”のジジ殺し秘術

  4. 4

    仲間由紀恵の病院通いも…周囲が案じる田中哲司の“悪い虫”

  5. 5

    米が次期戦闘機ゴリ押し 安倍政権は血税1400億円をドブに

  6. 6

    官邸が“裏口入学リスト”回収…不正合格事件が政界に波及か

  7. 7

    結婚を前提に交際中…高畑充希を両親に紹介した坂口健太郎

  8. 8

    カジノ法案 胴元がカネ貸し「2カ月無利子」の危険なワナ

  9. 9

    今度は不倫愛…華原朋美の「だめんず遍歴」に透ける計算

  10. 10

    加計獣医学部 図書館に本のない大学の設置認可は前代未聞

もっと見る