「恋愛届を忘れずに」赤川次郎著

公開日: 更新日:

 大学生の和司は、町中で突然腕をとられ、泥棒呼ばわりされる。事務員姿の相手から、奪った書類を返せと迫られるが、身に覚えはない。ようやく人違いだと気づいた彼女は、今度は泣きだしてしまい、和司は慌てて、友人の礼子の家に連れていく。恭子と名乗った彼女は、上司の峰島と専務から託された書類は会社の命運を握っていると話す。喫茶店でウエートレスが水をこぼしたすきに盗まれたらしい。恭子を連れて、喫茶店に戻った礼子と和司は、主人から臨時雇いだったというウエートレスの住所を聞き出す。部屋を訪ねると、書類を持ち逃げした男の遺体があった。(「表題作」)

 発表当時の80年代のテイストが詰まったユーモア・ミステリー集。(実業之日本社 593円+税)


【連載】文庫あらかると

最新のBOOKS記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    NHK朝ドラ「ばけばけ」が途中から人気上昇のナゾ 暗く重く地味なストーリーなのに…

  2. 2

    岡山天音「ひらやすみ」ロス続出!もう1人の人気者《樹木希林さん最後の愛弟子》も大ブレーク

  3. 3

    西武にとってエース今井達也の放出は「厄介払い」の側面も…損得勘定的にも今オフが“売り時”だった

  4. 4

    ドジャース大谷翔平32歳「今がピーク説」の不穏…来季以降は一気に下降線をたどる可能性も

  5. 5

    (5)「名古屋-品川」開通は2040年代半ば…「大阪延伸」は今世紀絶望

  1. 6

    「好感度ギャップ」がアダとなった永野芽郁、国分太一、チョコプラ松尾…“いい人”ほど何かを起こした時は激しく燃え上がる

  2. 7

    衆院定数削減の効果はせいぜい50億円…「そんなことより」自民党の内部留保210億円の衝撃!

  3. 8

    『サン!シャイン』終了は佐々木恭子アナにも責任が…フジ騒動で株を上げた大ベテランが“不評”のワケ

  4. 9

    ウエルシアとツルハが経営統合…親会社イオンの狙いは“グローバルドラッグチェーン”の実現か?

  5. 10

    今井達也の希望をクリアするメジャー5球団の名前は…大谷ドジャースは真っ先に“対象外"