「恋愛届を忘れずに」赤川次郎著

公開日: 更新日:

 大学生の和司は、町中で突然腕をとられ、泥棒呼ばわりされる。事務員姿の相手から、奪った書類を返せと迫られるが、身に覚えはない。ようやく人違いだと気づいた彼女は、今度は泣きだしてしまい、和司は慌てて、友人の礼子の家に連れていく。恭子と名乗った彼女は、上司の峰島と専務から託された書類は会社の命運を握っていると話す。喫茶店でウエートレスが水をこぼしたすきに盗まれたらしい。恭子を連れて、喫茶店に戻った礼子と和司は、主人から臨時雇いだったというウエートレスの住所を聞き出す。部屋を訪ねると、書類を持ち逃げした男の遺体があった。(「表題作」)

 発表当時の80年代のテイストが詰まったユーモア・ミステリー集。(実業之日本社 593円+税)


【連載】文庫あらかると

最新のBOOKS記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    巨人が李承燁コーチ就任を発表も…OBが「チグハグ」とクビを傾げるFA松本剛獲得の矛盾

  2. 2

    マエケンは「田中将大を反面教師に」…巨人とヤクルトを蹴って楽天入りの深層

  3. 3

    ドジャース首脳陣がシビアに評価する「大谷翔平の限界」…WBCから投打フル回転だと“ガス欠”確実

  4. 4

    SBI新生銀が「貯金量107兆円」のJAグループマネーにリーチ…農林中金と資本提携し再上場へ

  5. 5

    阿部巨人に大激震! 24歳の次世代正捕手候補がトレード直訴の波紋「若い時間がムダになっちゃう」と吐露

  1. 6

    陰謀論もここまで? 美智子上皇后様をめぐりXで怪しい主張相次ぐ

  2. 7

    白木彩奈は“あの頃のガッキー”にも通じる輝きを放つ

  3. 8

    渋野日向子の今季米ツアー獲得賞金「約6933万円」の衝撃…23試合でトップ10入りたった1回

  4. 9

    12.2保険証全面切り替えで「いったん10割負担」が激増! 血税溶かすマイナトラブル“無間地獄”の愚

  5. 10

    日本相撲協会・八角理事長に聞く 貴景勝はなぜ横綱になれない? 貴乃花の元弟子だから?