「恋愛届を忘れずに」赤川次郎著

公開日: 更新日:

 大学生の和司は、町中で突然腕をとられ、泥棒呼ばわりされる。事務員姿の相手から、奪った書類を返せと迫られるが、身に覚えはない。ようやく人違いだと気づいた彼女は、今度は泣きだしてしまい、和司は慌てて、友人の礼子の家に連れていく。恭子と名乗った彼女は、上司の峰島と専務から託された書類は会社の命運を握っていると話す。喫茶店でウエートレスが水をこぼしたすきに盗まれたらしい。恭子を連れて、喫茶店に戻った礼子と和司は、主人から臨時雇いだったというウエートレスの住所を聞き出す。部屋を訪ねると、書類を持ち逃げした男の遺体があった。(「表題作」)

 発表当時の80年代のテイストが詰まったユーモア・ミステリー集。(実業之日本社 593円+税)


【連載】文庫あらかると

最新のBOOKS記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    安青錦の大関昇進めぐり「賛成」「反対」真っ二つ…苦手の横綱・大の里に善戦したと思いきや

  2. 2

    横綱・大の里まさかの千秋楽負傷休場に角界から非難の嵐…八角理事長は「遺憾」、舞の海氏も「私なら出場」

  3. 3

    2026年大学入試はどうなる? 注目は公立の長野大と福井県立大、私立は立教大学環境学部

  4. 4

    東山紀之「芸能界復帰」へカウントダウン着々…近影ショットを布石に、スマイル社社長業務の終了発表か

  5. 5

    「総理に失礼だ!」と小池都知事が大炎上…高市首相“45度お辞儀”に“5度の会釈”で対応したワケ

  1. 6

    大関取り安青錦の出世街道に立ちはだかる「体重のカベ」…幕内の平均体重より-10kg

  2. 7

    日中対立激化招いた高市外交に漂う“食傷ムード”…海外の有力メディアから懸念や皮肉が続々と

  3. 8

    義ノ富士が速攻相撲で横綱・大の里から金星! 学生相撲時代のライバルに送った痛烈メッセージ

  4. 9

    同じマンションで生活を…海老蔵&米倉涼子に復縁の可能性

  5. 10

    独立に成功した「新しい地図」3人を待つ課題…“事務所を出ない”理由を明かした木村拓哉の選択