地に落ちた“理想の共同体”EUの現在 閉ざすヨーロッパ

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「揺れる移民大国フランス」増田ユリヤ著

 昨年の「シャルリー・エブド」事件と「13日の金曜日」テロで、一気にナショナリズムに傾斜するフランス。

 しかしそこはヨーロッパきっての移民大国でもある。日本の観光客に人気のパリ中心部を少し離れると肌の色の違う移民が大半の郊外はいくらもある。本書はそんな地域も丁寧に取材してきたテレビジャーナリストが移民の国フランスの素顔をつづる。

 移民がまず直面するのは経済苦境。それだけに外からの差別だけでなく内側のイジメや不満が高じての原理主義宗教への傾斜などが起こりやすくなる。他方、黒人でも女性でも努力すれば学校の校長になる道も開かれているのが現代フランス。矛盾する諸相に光を当てている。(ポプラ社 780円+税)


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