フランス革命から無差別テロまで 21世紀は「テロの世紀」か?

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「イスラム国『世界同時テロ』」黒井文太郎著

 ヒズボラやハマスにも取材した軍事ジャーナリストの著者は同時多発テロ後の10年でイスラム・テロは「明らかな低迷」に抑え込まれていたという。それがISの台頭で一気に蘇生した。

 背景はイラク政府軍のスンニ派虐殺とシリア・アサド政権の自国民弾圧。プーチンのロシアは米主導の紛争処理を妨害し、国連安保理で拒否権を乱発。しかし米オバマ大統領は「何もしない罪」を犯した。遅すぎた軍事介入は奏功せず、いまやISブームの便乗組や過激派かぶれの若者が世界の街角をうろつく。

 著者は「今後も、IS関連の大規模なテロは間違いなく起きる」と断言するのだ。(KKベストセラーズ 830円+税)


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