フランス革命から無差別テロまで 21世紀は「テロの世紀」か?

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「テロと文学」上岡伸雄著

 9.11同時多発テロはアメリカの政治や社会だけでなく文学にも強い衝撃と影響を与えた。その状態とその後の変化を見てきた米文学研究家による9.11以後のアメリカ文学論。

 テロで倒壊する直前の世界貿易センタービルから飛び降りる男の写真から生まれたJ・S・フォアとドン・デリーロの小説。犯人たちを主人公にして彼らの心中を描こうと試みた文豪アップダイクの短編と長編。元CIA工作員のエンタテインメント作家が、CIAの拷問の非人道性や組織内部の権力争いなどにまで踏み込んだスパイ小説……。多くの作家たちへの直接取材の成果を踏まえた文学ルポだ。(集英社 760円+税)


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