「コーヒーの科学」旦部幸博著

公開日: 更新日:

 コーヒーのなかでも〈モカ香〉と呼ばれる独特の芳香をもっているのが、イエメンのコーヒーだ。この香りは乾式製法によるものだが、同じ乾式製法でもブラジルのコーヒーからは感じられない。ブラジルでは収穫したコーヒーの果実を広大な土地に広げて短期間で乾燥させる。

 だが、イエメンでは自宅の狭い屋根の上で何層かに積み重ねて乾燥させるため、時間がかかり、乾燥ムラや過発酵が生じやすい。それがモカ香を生み出すのだ。

 コーヒーの歴史や成分、おいしさの秘密、家庭焙煎の方法など、コーヒーに関するうんちくが満載。(講談社 1080円+税)


【連載】今日の新刊

最新のBOOKS記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    JリーグMVP武藤嘉紀が浦和へ電撃移籍か…神戸退団を後押しする“2つの不満”と大きな野望

  2. 2

    広島ドラ2九里亜蓮 金髪「特攻隊長」を更生させた祖母の愛

  3. 3

    悠仁さまのお立場を危うくしかねない“筑波のプーチン”の存在…14年間も国立大トップに君臨

  4. 4

    田中将大ほぼ“セルフ戦力外”で独立リーグが虎視眈々!素行不良選手を受け入れる懐、NPB復帰の環境も万全

  5. 5

    悠仁さまの筑波大付属高での成績は? 進学塾に寄せられた情報を総合すると…

  1. 6

    FW大迫勇也を代表招集しないのか? 神戸J連覇に貢献も森保監督との間に漂う“微妙な空気”

  2. 7

    結局「光る君へ」の“勝利”で終わった? 新たな大河ファンを獲得した吉高由里子の評価はうなぎ上り

  3. 8

    飯島愛さん謎の孤独死から15年…関係者が明かした体調不良と、“暗躍した男性”の存在

  4. 9

    巨人がもしFA3連敗ならクビが飛ぶのは誰? 赤っ恥かかされた山口オーナーと阿部監督の怒りの矛先

  5. 10

    中日FA福谷浩司に“滑り止め特需”!ヤクルトはソフトB石川にフラれ即乗り換え、巨人とロッテも続くか