「使ってみたい武士の日本語」野火迅著

公開日: 更新日:

 池波正太郎や藤沢周平らの時代小説をテキストに、侍言葉を解説した日本語面白本。

 例えば「お流れちょうだい」。この一言とともに相手の杯を借りて酒を飲むのは「相手の精神や肉体にまとわれる貴重な何かを授かろう」という一種の儀式だと解説する。杯に残ったしずくには、清めの働きがあるとも考えられていたようだ。その他、腰に帯びた太刀の鍔元を握ったまま親指で鍔を押して刃を緩め、いつでも抜ける構えをとる動作「鯉口を切る」、無念を示すための切腹「無念腹」、新婚夫婦の初夜や男女の初めての性交渉を表す「新枕(にいまくら)」など硬軟206語を網羅。言葉から武家文化に迫る歴史時代小説ファン必携の書。

(朝日新聞出版 660円+税)

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

最新のBOOKS記事

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    志村けんさんの店も…銀座のクラブで“コロナ蔓延”の根拠

  2. 2

    藤浪ら感染の“合コン” ゾロゾロ出てきた参加者32人の素性

  3. 3

    隠れコロナか 東京都で「インフル・肺炎死」急増の不気味

  4. 4

    深酒にガールズバー…志村けんコロナ感染で濃厚接触者多数

  5. 5

    志村さんが最期まで貫いた不詳の弟子・田代被告への“温情”

  6. 6

    志村けんさん 泥酔記者に愛の一喝「話をちゃんと聞け!」

  7. 7

    コロナは15日ごとに変異…凶暴なウイルスに変身するのか?

  8. 8

    志村けんさん「芸人運」にかき消された女性運と運命の相手

  9. 9

    東出昌大“緊急生謝罪”の裏に…長澤まさみの「重い一言」

  10. 10

    ビック3とは一線 志村けんさんが貫いたコメディアン人生

もっと見る