「発達障害」岩波明著

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 人の気持ちが分からない、空気が読めない、同じ失敗を繰り返す――。そういう人は自ら発達障害かもしれないと思いがちだ。本当にそうなのか。

 マスコミで取り上げられる発達障害と医学的な疾患であるそれとは大きなズレがある。そこで、発達障害を正しく知るために書かれたのがこの本だ。映画やテレビなどでおなじみの歴史上の人物などをモチーフにして分かりやすく発達障害を説明している。

 著者は日本では珍しい「発達障害」の専門家で、昭和大学医学部精神医学講座主任教授。発達障害の臨床研究などを主な研究分野にしている。ひょっとして自分は発達障害かも……と悩んでいる人や身近に心当たりの人物がいるという人にお薦めの一冊だ。(文芸春秋 820円+税)

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