「信長嫌い」天野純希著

公開日: 更新日:

 老いた豊臣秀吉は、織田信長の嫡孫である秀信を招いて、祖父に生き写しの顔をまじまじと眺めた。そして突然錯乱し、「お許しくだされ、上様」と叫んだ。秀吉は織田家中で主導権を握るために秀信を利用しながら、権力を握ると、秀信に岐阜城とわずかな捨て扶持を与えただけだった。秀信は秀吉が自分にひれ伏す姿を見て、自分の中に流れる血にはこれほどの力があることに気づいた。秀吉の死後、徳川と前田らの対立を見定めようとしていた秀信の元へ、石田三成が訪れる。(「秀信の憧憬」)

 戦国武将・今川義元や伊賀の上忍、百地丹波ら、信長によって人生を狂わされた7人の男を描く時代小説。(新潮社 1700円+税)

最新のBOOKS記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    江角マキコさん「落書き騒動の真相」を初めて語る…人気YouTuberの配信に抗議

  2. 2

    『スマスロ ミリオンゴッド』導入から4カ月、目立つ空き台の裏でファンが期待するホールの対応

  3. 3

    消費税減税打ち切り時の現金支給案に経済界が不満「結局は時間とコストのムダ」

  4. 4

    横綱豊昇龍の休場より気がかりな“心の不調”…不眠と食欲減退で体重約10キロ減の不安

  5. 5

    東京の下町3兄弟「足立・葛飾・江戸川」安さだけじゃない意外な魅力 問題視された治安は今や改善

  1. 6

    テレ東「日本3大吞み食べドラマ」でも栗山千明「晩酌の流儀」に注目するワケ

  2. 7

    バナナマン日村が簡単に復帰できそうにない「もう1つの理由」…レギュラー11本抱える人気者のジレンマ

  3. 8

    「カレーハウスCoCo壱番屋」の“親離れ”は吉と出るか? ハウス食品が株売却検討の波紋

  4. 9

    「男系」どころか「フカ系」? 神武天皇を持ち出す"皇統2600年論"と神話の奇妙な関係

  5. 10

    裁判沙汰…これは、むごくないか自治医大の奨学金制度